【今週の注目材料】各国中銀関係者発言目白押し ユーロ圏、英、日本 編

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【今週の注目材料】各国中銀関係者発言目白押し ユーロ圏、英、日本 編

 昨日の米国に続いて、欧州中央銀行(ECB)、英中銀(BOE)、日本銀行編

ユーロ圏:ラガルド総裁とシュナーベル理事の発言

 ユーロ圏では、14日のラガルドECB総裁と16日のシュナーベルECB専務理事の発言が注目されます。

 ラガルド総裁は3月25日の講演で、エネルギー価格の高騰を受けて「(利上げを)ためらって動けなくなることはない」と述べ、早期利上げの可能性を示唆しました。一時に比べると警戒感が落ち着いている現在、総裁がどのような姿勢を示すかが焦点です。

 シュナーベル理事は、ECB内でもインフレ抑制に積極的なタカ派として知られています。もっとも今回の物価高については、3月27日の講演で「急いで行動する必要はない」「インフレショックがインフレ期待や賃金上昇にどれほど定着するのか分析する時間がある」と述べ、拙速な利上げに慎重な姿勢を示しています。

 市場では、イラン紛争前までECBは2026年中政策金利を現状水準で維持するとの見方がほとんどとなっていました、紛争を受けて早期の利上げ期待が広がり、ラガルド総裁の講演後などは今月の利上げを86%まで織り込む動きが見られました。過剰な期待は落ち着き、直近では30%程度の利上げ期待となっています。もっとも6月までの利上げを90%近く織り込み、年内では2回か3回の利上げを期待するところまで市場の期待は進んでいます。米国・イスラエルとイランとの2週間の休戦もあり、警戒感が一服する中でECBの有力メンバーの現状での姿勢を確認したいところです。

英国:ベイリー総裁の舵取り

 英国は、14日・15日の両日、討論会に出席予定のベイリー英中銀総裁に注目です。英中銀は3月会合で、インフレ率が3.5%まで上昇する可能性に言及するなど物価高警戒を強め、市場では4月会合での利上げ期待が一時80%程度まで高まりました。

 しかし、ベイリー総裁は「経済活動および雇用への痛手を​最小化するような政策運営が必要」「市場は行き過ぎているのではないか」と市場の過度な利下げ期待へ警告を示しており、現在は利上げ期待が15%程度まで低下しています。一時は年内3回の利下げを見込む動きも見られましたが、こちらも年内1回が大勢、一部で2回利下げの期待というところまで見方が落ち着いてきました。こうした中、総裁が物価高への対応姿勢をどこまで強く打ち出すかが注目されます。

日本:植田総裁の講演と先行きの警戒感

 日本は、植田日銀総裁が13日の信託大会で講演を行います。春闘での順調な賃上げ状況などを受けて、市場では今月の日銀金融政策決定会合での利上げを期待する動きがあります。短期金利市場での織り込みは57%程度、据え置きが43%と、利上げ期待がやや優勢も、状況はかなり拮抗しています。

 4月1日の日銀短観では先行き見通しに慎重姿勢が見られ、6日発表の日銀支店長会議報告では、中東情勢による供給制約への警戒感や、原油高などを受けた地域の景気下押しへの懸念などが見られました。こうした先行きへの警戒感がある中で、植田総裁が利上げに向けてどこまで明確な姿勢を示すのかが注目されます。

MINKABUPRESS 山岡

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