今週の日経225先物は、ロング優勢の相場展開を強めてくる可能性がある。先週は13日につけた5万6150円を安値にリバウンド基調が強まり、4月16日には5万9800円まで買われる場面もみられた。17日は反動安となったものの、週間では1940円高で3週連続の上昇になっている。 米国とイランによる戦闘終結への期待からロング優勢の流れが続いた。米国市場では半導体やAI(人工知能)関連株への物色が強まるなかで、ナスダックが連日で史上最高値を更新。これを受けた東京市場でも、アドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株を中心に買われ、日経平均株価を牽引する形だった。 日経平均株価は4月16日に5万9688円(1554円高)まで上げ幅を広げる場面もみられ、終値では2月27日以来となる史上最高値を更新して終えた。17日は1042円安の5万8475円で終えたが、前日に最高値を更新したことに加え、中東情勢を見極めたいとする空気が漂うなかでは、利益確定の売りが入りやすかったのだろう。2月末に米国とイスラエルによるイラン攻撃が始まる前の水準を回復したことで、いったんは達成感が意識されやすい水準でもあったとみられる。 17日の米国市場ではNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が大幅に上昇した。イスラエルとレバノンは17日、10日間の停戦に合意した。イラン外相は、停戦期間中はホルムズ海峡を完全に開放すると表明。米国とイランの戦闘終結に向けた協議の進展につながるとの期待により、WTI原油先物価格が1バレル=83ドル台に急落したことが好感された。 日経225先物は17日取引終了後のナイトセッションで、開始直後につけた5万8780円を安値にロングの勢いが強まり、一時6万0130円まで買われる場面もみられた。その後は上げ幅を縮めて5万9600円~5万9900円辺りでのレンジ推移が続き、日中比890円高の5万9690円でナイトセッションを終えている。 日経225先物は上向きで推移するボリンジャーバンドの+2σに沿ったトレンドを形成しており、+3σとのレンジが意識されつつあったが、週末の下げで同バンドを割り込んでいる。ただ、ナイトセッションでは5万9890円まで切り上がってきた+2σを捉える場面もみられ、明確に上抜けてくるかが注目される。抵抗線として機能してくると、+1σ(5万7310円)とのレンジが意識されそうだ。 一方で、+2σを上抜けてくるようだと、ナイトセッションでつけた6万0130円突破から+3σ(6万2460円)とのレンジに移行する可能性があり、引き続きイラン情勢がそのトリガーになるとみられる。トランプ米大統領は、戦闘終結を目指す次回協議の時期について19日に開くと語った。イランが濃縮ウランを放棄する見返りに、米国は200億ドルの資産凍結を解除する案を検討との報道もあり、週半ばに迎える停戦期限前の合意となればポジティブ視されよう。週明けには2回目の協議の結果が、東京市場で初動として表れることになる。 ただし、イスラエル軍は18日、レバノン攻撃を発表した。イランの軍事当局は同日、ホルムズ海峡の再封鎖を宣言したと報じられている。イランはホルムズ海峡の再封鎖で米国に譲歩を迫ったとみられ、協議の結果を見極めることになりそうだ。 もっとも、足もとでは半導体やAI関連株が買われているほか、AI脅威論により低迷していたソフトウェア株への物色もみられるなど、需給状況は大きく改善している。日経平均株価が最高値を更新するなかで、出遅れているファンドなどの買い意欲は強そうだ。調整する場面ではショートカバーも入りやすく、底堅さがみられよう。そのため、+2σに上値を抑えられる局面では、押し目待ち狙いのロング対応を想定する。 米国とイランによる協議が進展すれば、+2σ突破から+3σを意識したトレンドに向かうと考えられ、ショートカバーが強まる展開になりそうだ。そのため、オプション権利行使価格の5万8000円から6万2000円辺りと広めのゾーンを想定しておきたい。週足の+2σ(6万0390円)を上抜けてくると、上へのバイアスが強まることになろう。 17日の米VIX指数は17.48(16日は17.94)に低下した。週間(10日は19.23)でも下落している。13日に一時21.58まで上昇する場面もみられたが、下落に転じて75日移動平均線(20.28)を下抜けると、200日線(18.19)に接近。その後は200日線を挟んで推移し、17日は同線が抵抗線として意識される形で16.87まで低下する場面もみられた。ボトム圏での推移により、いったんはリバウンドをみせてくる可能性があるが、方向性としては1月22日につけた15.27や昨年12月24日につけた13.47が射程に入ってくるため、リスク選好に傾きそうだ。 先週末のNT倍率は先物中心限月で15.59倍(16日は15.63倍)に低下した。週間(10日は15.19倍)では切り上げている。フィラデルフィア半導体株(SOX)指数が連日で史上最高値を更新するなかで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドが日経平均型を牽引している。週初の上昇で2月25日の15.26倍、1月29日につけた15.31倍とのダブルトップ水準を一気に上抜くトレンドを形成。NTロングの流れが強まるなかで、昨年11月4日につけた15.79倍が射程に入る。+3σ到達でリバランスが入りやすいだろうが、低下局面ではNTロングの組成に向かわせよう。 4月第2週(4月6日-10日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で2週連続の買い越しであり、買い越し額は1兆5412億円(4月第1週は5002億円の買い越し)だった。現物は1兆6418億円の買い越し(同1兆9149億円の買い越し)と2週連続の買い越しであり、先物は1006億円の売り越し(同1兆4147億円の売り越し)と3週連続の売り越しだった。個人は現物と先物の合算で8451億円の売り越しと、3週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2349億円の売り越しとなり、3週ぶりの売り越しだった。 主要スケジュールでは、20日に中国4月最優遇貸出金利、21日に米国3月小売売上高、22日に3月貿易収支、23日に米国4月製造業PMI、米国4月サービス業PMI、24日に3月全国消費者物価指数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 05月限 日経225 37572.13 TOPIX 2733.00 06月限 日経225 38172.67 TOPIX 2776.06 07月限 日経225 40004.61 TOPIX 2830.46 08月限 日経225 41368.58 TOPIX 3004.82 09月限 日経225 45016.28 TOPIX 3175.61 10月限 日経225 48779.14 TOPIX 3241.66 11月限 日経225 50323.66 TOPIX 3339.97 12月限 日経225 50536.54 TOPIX 3393.48 01月限 日経225 51525.23 TOPIX 3491.09 02月限 日経225 57045.65 TOPIX 3854.29 03月限 日経225 52909.45 TOPIX 3568.56 04月限 日経225 56572.89 TOPIX 3752.89 ◆日経225先物(日足) 始値 高値 安値 終値 前日比 26/06 04月17日 59480 59490 58590 58800 -790 26/06 04月16日 58420 59800 58150 59590 +1230 26/06 04月15日 58240 58900 57910 58360 +330 26/06 04月14日 56710 58090 56410 58030 +1450 26/06 04月13日 56920 57490 56150 56580 -280 終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示 ◇TOPIX先物(日足) 始値 高値 安値 終値 前日比 26/06 04月17日 3805.0 3822.5 3761.5 3769.5 -41.5 26/06 04月16日 3783.0 3831.0 3769.5 3811.0 +30.5 26/06 04月15日 3780.5 3819.0 3759.0 3780.5 +10.0 26/06 04月14日 3736.5 3789.5 3715.5 3770.5 +41.5 26/06 04月13日 3745.0 3785.5 3711.0 3729.0 -13.0 終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示 ●シカゴ日経平均 円建て 清算値 前日大阪比 04月17日(06月限) 59840 +1040 04月16日(06月限) 59335 -255 04月15日(06月限) 58570 +210 03月14日(06月限) 58845 +815 04月13日(06月限) 57660 +1080 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額) 売り 前週末比 買い 前週末比 04月10日 1494億円 -1912億円 3兆7192億円 +3557億円 04月03日 3407億円 -192億円 3兆3635億円 -1490億円 03月27日 3600億円 +1996億円 3兆5125億円 +6726億円 03月19日 1603億円 +1060億円 2兆8398億円 +488億円 03月13日 542億円 -3199億円 2兆7910億円 -3931億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数) 売り 前日比 買い 前日比 04月15日 3376万株 -84万株 13億6578万株 +986万株 04月14日 3460万株 +456万株 13億5592万株 -1425万株 04月13日 3004万株 -154万株 13億7017万株 +565万株 04月10日 3159万株 -1359万株 13億6452万株 +1007万株 04月09日 4519万株 -1810万株 13億5444万株 -766万株 04月08日 6329万株 -530万株 13億6210万株 +5342万株 04月07日 6859万株 -752万株 13億0868万株 -2277万株 04月06日 7612万株 -98万株 13億3146万株 +3479万株 04月03日 7711万株 +148万株 12億9666万株 +2224万株 04月02日 7563万株 +317万株 12億7442万株 +218万株 04月01日 7245万株 +217万株 12億7224万株 -1195万株 03月31日 7027万株 -420万株 12億8419万株 -674万株 03月30日 7447万株 -515万株 12億9093万株 -2466万株 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。