UAEが石油輸出国機構(OPEC)とOPECプラスから5月1日付で脱退すると 表明した。過去数年、サウジアラビア主導の生産調整による需給管理にUAEは不満を 表明していたが、それでもOPECからの脱退は見送り、生産調整を継続していた。し かし、足元で大規模な供給不足が発生していることもあり、OPECから脱退して増産 を進めるには、現在が絶好のタイミングとみた模様だ。イランの攻撃への対応で、他の 湾岸諸国の慎重姿勢に不満を強めていた政治的な影響もありそうだ。 現在はホルムズ海峡が封鎖中のため、いずれにしてもUAEの増産余地は乏しい。し かし、ホルムズ海峡の流通が正常化した際に、OPECとの合意と関係なく積極増産を 行うカードを得た格好になる。UAE産原油は日本と中国向けが約半分を占めており、 日本の原油調達環境にもポジティブな動きと言える。OPECの需給管理が従来以上に 難しくなる中、原油需給の不確実性は高まるが、基本的には供給増のリスクを高めるネ ガティブな動きとの評価が求められる。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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