ドル買いから円買いに急変、当局者の円安けん制で ドル円157円台に急反落=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル買いから円買いに急変、当局者の円安けん制で ドル円157円台に急反落=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、円買いが強まっている。片山財務相と三村財務官らが強く円安をけん制したことで、市場のムードが一気に変化した。東京市場からロンドン朝方にかけては中東有事リスクを受けた原油相場高騰が有事のドル買いや日本の交易条件悪化の円安などの圧力となった。ドル円は160.72レベルと2024年7月以来の高値水準に上昇。 しかし、ロンドン序盤に原油高にやや調整が入り、ドル円も160.50付近に小緩んだタイミングで、片山財務相が「いよいよ断固たる措置とるタイミング近づいている」と発言。160円台割れから159円台後半へと円高反応が広がった。160付近へ下げ渋ったタイミングで、今度は三村財務官が「非常に投機的な動き高まっている、いよいよ断固たる措置を取る時が近づいている、最後の退避勧告だ」と強い口調で円安をけん制した。これを受けて、ドル円は159.20付近まで下落した。クロス円も全面安(円高進行)となっており、東京市場での円安の動きを帳消しにするとともに、大幅に円高方向に振れてきている。ユーロ円は187円台後半から186円付近へ、ポンド円は216円台後半から214円台後半へと急落している。足元ではさらに1円超の値幅で一段安。材料は未確認も市場では為替レートチェックなどの観測もでているもよう。ドル円は157円台、ユーロ円は184円台、ポンド円は213円台へと一段安に。ユーロドルなどのドルストレートはドル安反応のあとクロス円急落に連れて上値が重くなるなど、前日NY終値を挟んで方向感が定まらない動き。ユーロドルは1.16台後半から1.17台乗せ、ポンドドルは1.34台後半から1.35台前半で振幅している。

 ドル円は158円付近での取引。東京午前に160.08付近まで軟化したあとは、原油高とともに買われ、ロンドン早朝には高値を160.72付近に更新した。2024年7月以来の高値水準となった。その後原油相場が小緩むと160.50付近に上昇一服。そのタイミングで片山財務相、続いて三村財務官が介入可能性を示唆する強い円安けん制発言を行った。一気に円高の流れが強まり、160円台割れから159.18付近まで押し戻された。さらに足元では157円台後半へと急落する動き。NY原油先物は110.93付近まで買われたあと、106ドル台半ばまで反落し、上昇一服となっている。

 ユーロドルは1.17付近での取引。この日は前日NY終値1.1677を挟んだ上下動が続いている。ロンドン早朝に1.1655付近まで下押しされたあとは、足元で1.1712付近まで買われている。市場では1.1700で大規模なNYカット・オプションが観測されており、値動きを抑制した面も指摘される。ユーロ円はドル円とともに急落。ロンドン朝方に187.56付近まで買われたあとは、片山発言などを受けて186円付近まで急落した。足元ではさらに184円台後半まで急落。対ポンドでは小動き。このあとはECB理事会の結果発表およびラガルド総裁会見が予定されている。

 ポンドドルは1.35台前半での取引。ユーロドルと同様にNY終値1.3475を挟んだ振幅となっている。ロンドン朝方の1.3454付近を安値に足元では1.3517付近まで買われている。ポンド円はロンドン朝方に216.60付近まで買われたあとは、片山発言などを受けて急落。安値を214.70台に広げている。足元ではさらに213円台前半へと急落している。ユーロポンドは0.8657から0.8668までの狭いレンジで揉み合っている。このあとは英中銀が政策金利、経済見通し、総裁会見を行うスーパーサーズデーが予定されている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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