(NY時間11:24)(日本時間00:24) フォード<F> 11.87(-0.38 -3.06%) フォード<F>が下落。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスでは、高利益率のピックアップやSUV需要を背景に通期の1株利益の見通しを引き上げた。 ただ、株価は冴えない反応。想定外の商品価格上昇によるコスト圧力を警告し、投資家心理を冷やしている。通期のEBITの見通しを従来から5億ドル引き上げ、最大105億ドルとした。ただし、通期見通しの引き上げ幅が、第1四半期の上振れほど大きくなかったことで、原油高や商品価格上昇を背景に先行きへ慎重姿勢を示したとの受け止めが広がっている。同社は鉄鋼やアルミ価格上昇による利益押し下げ効果を20億ドルと見積もっており、従来想定の2倍に拡大している。 アナリストは「ガイダンスの引き上げ幅が決算の上振れ幅に届かなかった。アルミ中心の商品コストの逆風が10億ドル増えたことが一因だが、それ以外にも年後半の基調見通しがやや弱いことを示している」と分析している。 また、今回の見通し改善にはトランプ関税の一部を覆した最高裁判断による13億ドルの一時利益も含まれる。ただし、イラン紛争の長期化や米景気後退は前提に含んでいない。 同社はEV・蓄電事業への投資も継続しており、第1四半期のフリーキャッシュフロー(FCF)は19億ドルの赤字となった。来年投入予定の3万ドルのEVピックアップ向け投資も進めている。 さらに、昨年発生したノベリスの工場火災の影響でFシリーズ生産は依然混乱。同社は海外調達アルミに高関税を支払いながら生産を維持しており、これまで約20億ドルの生産損失に繋がったとしている。 EV部門のモデルeのEBIT赤字は7.77億ドルと前年からは改善したものの、F-150ライトニングの生産終了の影響で米国でのEV販売は70%減少した。 (1-3月・第1四半期) ・1株利益(調整後):0.66ドル(予想:0.19ドル) ・売上高:433.0億ドル 6.4%増 ブルー:239.0億ドル 14%増(予想:217.4億ドル) モデルe:12.0億ドル(予想:12.2億ドル) プロ:147.0億ドル 3.3%減(予想:155.2億ドル) ・EBIT(調整後):35.0億ドル(予想:12.6億ドル) ブルー:19.4億ドル(予想:5.07億ドル) モデルe:7.77億ドルの赤字(予想:9.91億ドルの赤字) プロ:16.9億ドル 29%増 ・FCF(調整後):19億ドルの赤字 (通期見通し) ・EBIT(調整後):85~105億ドル(従来:80~100億ドル)(予想:87.1億ドル) ・ブルー:45~50億ドル(従来:40~45億ドル) ・Ford Pro:65~75億ドルを維持 ・モデルe:40~45億ドルの赤字を維持 ・FCF(調整後):50~60億ドルを維持 ・設備投資:95~105億ドルを維持(予想:99.4億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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