ゴム週間見通し=原油高を手掛かりに買い優勢、インフレ懸念から株安に注意

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【前週までのレビュー】原油高を背景としてインフレ懸念から株価が下落するば、JP
XゴムRSS3は調整安場面が継続するとみた。
【買い優勢の展開】
 JPXゴムRSS3号の活発限月10月限は、上値を模索する展開となった。10月
限は、米国とイランの停戦協議の進展が鈍いことを背景とした原油高を受けて、買いが
先行している。4月30日に414.0円まで上昇し、一代の高値を更新した。
 米国とイランが戦争終結に向けた動きが停滞している。このため、原油高からの買い
が入りやすい状況が続くとみる。ただ、米株が好調な決算発表を受けて、S&P500
やナスダック総合株価指数が史上最高値を更新しているため、イラン戦争を背景とした
インフレ懸念には目が向いていない。決算発表が一巡し、米株市場が、インフレによる
消費減に目を向ければ、米株安から商品安に波及する可能性があるので注意したい。
【中国製造業PMIは2カ月連続で50超え】
 4月30日に中国国家統計局から発表された4月の中国製造業購買担当者景気指数
(PMI)は、50.3となり、景況感の分かれ目とされる50を2カ月連続で上回っ
た。市場予想は50.1、前月は50.4だった。詳細をみると、注目される新規受注
は50.6となり、前月より1.0下がったが、2カ月連続で50を上回った。また海
外受注は50.3となり、2024年4月以来の50超えとなった。中国景気は回復基
調にあるようだ。
【上海9月限は一代の高値更新】
 上海ゴムの中心限月の9月限は、一代の高値を更新した。3月20日に1万5810
元まで下落後、同水準で支持されると、反発を開始。イラン情勢の緊張もあり、4月7
日に1万7000元に上昇、8日の停戦合意にもかかわらず、10日に1万7325元
まで上昇した。同水準で上値が重くなると、17日には1万6480元まで一時下落し
た。だが、米国とイランの停戦協議が進まないと、再び地合いを引き締め、23日には
1万7560元まで上昇。27日に1万6970元まで押した後、原油高を手掛かりに
再び地合いを引き締め、4月29日には1万7660元の一代の高値を付けた。その
後、1万7500元前後での取引となっている。
 買いが先行すれば、4月29日に付けた一代の高値1万7660元が最初の関門。高
値更新となれば、節目の1万8000元を目指そう。一方、下落となれば、3月20日
の安値1万5810元から4月293日の高値1万7660元まで上昇の38.2%押
しとなる1万6950元付近がポイントになる。同水準を割り込むと、同期間の半値押
しとなる1万6765元付近を目指そう。なお、上海期貨交易所は、5月1日から5日
まで労働節のため、休場となる。取引再開は6日。
【東京ゴム活発限月の9月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の10月限は、上値を試す展開となっている。3月下旬か
らの値動きを確認すると、3月24日には金市場など他商品の急落もあり、投げと見ら
れる売りが出て、367.0円まで下落した。だが、その後は、イラン戦争の長期化懸
念に伴うNY原油高に追随し買いが先行、4月7日には401.0円まで水準を引き上
げた。8日に米国とイランが2週間の停戦で合意すると地合いを緩め、17日には39
0.0円に軟化した。だが同水準で支持されると、停戦協議が進まないことから、ジリ
高調の展開となり、4月30日は414.0円まで上昇し、一代の高値を付けた。その
後、410円前後で取引されている。
 買いが先行すれば、4月30日に付けた一代の高値414.0最初の関門。高値更新
となれば、節目の415円や420円を意識した展開になる。一方、軟化するような
ら、一目均衡表の転換線がある403円台が支持となる。同線を下抜くと、節目の40
0円が意識される。400円割れとなれば、一目均衡表の基準線がある392円台を試
しそうだ。
【今週の注目ポイント】
 引き続き原油相場に注目したい。米国とイランの停戦から戦争終結への協議が難航し
ている。交渉が長期化となれば、原油高から天然ゴム相場は一段高となる可能性があ
る。
【相場予想レンジ】
 5月4〜8日のJPXゴムRSS3号10月限の中心レンジ予想は390〜420円
前後。テクニカルの支持線400.0円(節目)、抵抗線は414.0円(一代の高
値)。
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