【これからの見通し】原油高一服もホルムズ海峡巡る状況は流動的、主要通貨は材料待ちに

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】原油高一服もホルムズ海峡巡る状況は流動的、主要通貨は材料待ちに

 ドル円相場は、本日はこれまでのところ小動き。レンジは157.15から157.30までにとどまっている。昨日の日本時間12時台のような介入を想起させるような値動きは影を潜めている。市場は介入への警戒感で身動きが取れない状況となりつつあるようだ。

 また、中東情勢を反映する原油についても、上昇は一服している。NY原油先物は昨日のロンドン時間に107ドル台半ばまで一時急伸したが、その後は上値を抑えられている。足元では104ドル台へと緩やかに軟化している。

 しかし、ガリバフ・イラン国会議長が「米国の停戦違反は船舶輸送を危険にさらす」「ホルムズにおける『新たな力関係』が確立されつつある」と述べており、ホルムズ海峡の管理・支配権をめぐる米国とイランの対立の構図はまだ落ち着きどころを見いだせていない。引き続き原油動向を注視する必要があろう。

 アジア時間には唯一、豪ドルに動意がみられた。豪中銀は3回連続の利上げを決定した。これは市場の予想通りだった。豪ドルは一時買われたものの、その後は売りに押されている。ブロック豪中銀総裁は「今回の利上げにより様子を見守る余地ができた」と述べており、現状では「政策金利は現在やや引き締め的であり、紛争の行方を見極める余地がある」との認識を示している。その中で「経済情勢が変化すれば、対応を変える」としてインフレの2次波及効果を注視する姿勢を見せた。

 市場全体としては様子見ムードが広がっており、中東情勢の変化などの新規材料待ちの状況が続きそうだ。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、スイス消費者物価指数(CPI)(4月)、フランス財政収支(3月)、香港実質GDP(速報)(2026年 第1四半期)、カナダ国際商品貿易(3月)、米貿易収支(3月)、米PMI(購買担当者景気指数・確報値)(4月)、米ISM非製造業景気指数(4月)、米JOLTS求人件数(3月)、米新築住宅販売件数(3月)など。

 発言イベント関連は、パネッタ伊中銀総裁、ボウマン米FRB副議長、レーンECBチーフエコノミスト、バーFRB理事、ウッズ英中銀副総裁などの講演やイベント出席が予定されている。米主要企業決算は、AMD、ファイザー、ペイパル、デュポン、ハーレー・ダビッドソンなどが注目される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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