【これからの見通し】ドル円は158円目指す動きも介入で一気に155円台まで急落、リスク動向は改善も 昨日の米株式市場ではハイテク主導で買いが強まり、S&P500・NASDAQ・ラッセル2000が揃って史上最高値を更新した。AMDの好決算が投資家心理を押し上げたことが指摘されている。その流れを受けて、きょうのアジア市場でも全般に株高の動きが広がっている。 中東情勢に視線を転じると、NY原油相場は一時100ドル台割れまで下落している。トランプ大統領がホルムズ海峡で足止めされている船舶の護衛作戦「プロジェクト・フリーダム」の中止を発表した。市場はこれを中東有事リスクの後退と好感した面もあったようだ。ただ、トランプ大統領の朝令暮改のような言動は今後の不確実性として警戒されよう。イラン外相が中国と接触するなど、イラン側の対決姿勢は継続している。 きょうのトピックスはドル円の値動き。アジア午後にかけて157円台で高止まりしていたところ、日本時間午後1時台に一気に155.04レベルまで急落した。市場では再び当局の実弾介入が入ったとの観測が広がっている。足元では156円台前半へと買い戻されているが、今日の値幅の半値戻し156.49で上値を抑えられている。 ドル円急落は上記の株式や中東情勢の動きがリスク選好ムードを広げたタイミングだった。前日には特段の介入動向はみられず、ドル円にショートカバーが入る地合いだった。157円台では円安阻止の対応が取られることが改めて認識されている。ただ、現時点では今回も155円台割れには至らず。警告の意味合いが強いように思える。 この後の海外市場でも株高や原油安などいわゆるリスクオンの動きが広がりそうだ。しかし、再び介入が観測されたことで、ドル円は落ち着きどころを模索する展開が続きそうだ。調整の動きが156円台半ばで抑えられるのかどうかをまずは確認したい。 この後の海外市場で発表される経済指標は、フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国などの非製造業PMI(確報値)(4月)、ユーロ圏生産者物価指数(PPI)(3月)、香港小売売上高(3月)、米MBA住宅ローン申請指数(04/25 - 05/01)、米ADP雇用者数(4月)、カナダIvey購買部協会指数(4月)、ポーランド中銀政策金利(5月)など。 発言イベント関連は、チポローネECB理事、ムサレム・セントルイス連銀総裁、レーンECBチーフエコノミスト、グールズビー・シカゴ連銀総裁、マックレム・カナダ中銀総裁などの講演やイベント出席が予定されている。ECB賃金トラッカー、米週間石油在庫統計、米四半期定例入札予定などが発表される。米主要企業決算は、アーム、ディズニー、ウーバー、CVSヘルス、メットライフ、スナップ、グッドイヤーが注目される。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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