今週の日経225先物は、6万円台を固める動きが意識されやすいだろう。連休中の米国市場はイラン情勢に対する警戒感から売られる場面もみられたが、ヘグセス米国防長官が「イランとの停戦は維持されている」「米国は戦闘の再開を望んでいない」との考えを示したと伝わり、5日のNYダウは3日ぶりに反発し、S&P500指数とナスダックは最高値を更新した。 日経225先物は、祝日取引で5万9000円~6万円辺りでのレンジ推移が続くなか、6日の祝日取引では6万1000円台に乗せている。連休前に持ち高調整に伴うロングの解消もあってボリンジャーバンドの+1σ(6万0030円)を割り込んだが、祝日取引で同バンドを上回っている。連休中に大きな波乱がなかったことで、改めてロングが入りやすくなりそうである。 まずは+1σを支持線とした6万円固めの流れのなかで、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。4月27日につけた6万0970円を突破し6万1000円台を捉えたことで、6万2000円や+2σ(6万2960円)とのレンジが意識されやすい。週足では上向きで推移する+1σ(5万9280円)を支持線としたトレンドを形成しているため、+2σ(6万1980円)とのゾーンになる。 祝日前には持ち高調整によるロング解消もあったとみられ、あらためてロングを積み上げてくる動きも予想される。押し目狙いのロング対応としつつ、6万1000円を上回っての推移が目立ってくると、6万2000円を射程に入れたロングが強まりやすいとみておきたい。6万2000円を上抜けてくると日足の+2σが意識されて、ショートカバーを誘うことになろう。 イラン情勢については、引き続き関連報道を受けた原油先物相場や為替市場の動向に注意する必要がある。また、米国では6日にADP雇用統計の発表が予定されており、その結果によっては8日に発表される雇用統計への警戒感が高まる可能性はあろう。 ただし、日本の原油タンカーが初めてホルムズ海峡を通過するなど、高市首相はイラン大統領と緊密な意思疎通を続けることで一致。ベトナム・オーストラリア訪問では、LNGをはじめとしたエネルギー安定供給やレアアース、重要鉱物を含むサプライチェーンの強靱化などの対応で協力強化を確認できたことが安心感につながる。 今週末から来週末にかけては決算発表がピークを迎えるため、業績面を手掛かりにした物色が中心になりやすいだろう。人工知能(AI)関連の成長期待が根強いほか、5日の米国市場で2026年1-3月期決算が予想を上回ったアドバンスト・マイクロ・デバセズが時間外取引で16%を超える上昇をみせている。AIエージェントの普及でCPU需要が予想以上に増えているという。フィラデルフィア半導体株(SOX)指数が最高値を更新していることも、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料となろう。 決算が評価された東京エレクトロン<8035>[東証P]は1日に急伸し上場来高値を更新しているが、高値更新後に利食いに押されたアドバンテスト<6857>[東証P]やソフトバンクグループ<9984>[東証P]、レーザーテック<6920>[東証P]辺りが再動意をみせてくると、日経平均型優位の展開に向かわせることになりそうだ。そのため、オプション権利行使価格の6万円~6万2000円のレンジを想定しつつ、6万1000円を上回っての推移が続くようだと、6万1000円~6万3000円を意識したロング対応とみておきたい。 5日の米VIX指数は17.38(4日は18.29)に低下した。4月24日(18.71)比較でも低下している。1日に16.44まで低下する場面もみられ、4日は上昇したものの、200日移動平均線(18.32)を割り込んでの推移が目立っていた。同線での攻防からリバウンドをみせてくる可能性はあるが、200日線が抵抗線として意識されてくる局面では、昨年12月24日につけた13.47が次第に射程に入ってくることになるため、リスク選好が強まりそうだ。 1日のNT倍率は先物中心限月で15.96倍(4月30日は15.90倍)に上昇した。週間(4月24日は16.07倍)では低下している。大型連休前でリバランスが優勢となり、アドバンテストやソフトバンクグループの持ち高調整が強まる一方で、TOPIX型の買い戻しが入った形であろう。連休明けは再び半導体やAI関連株に資金が流れる可能性もあるため、NTロングでのスプレッド狙いに向かわせそうだ。4月27日に16.25倍まで上昇した後は30日に15.83倍まで低下する場面もみられたが、+1σ(15.84倍)と+2σ(16.40倍)とのレンジ推移のため、反転が意識される。 4月第4週(4月20日-24日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で4週連続の買い越しであり、買い越し額は9540億円(4月第3週は1兆0847億円の買い越し)だった。現物は7842億円の買い越し(同9977億円の買い越し)と4週連続の買い越しであり、先物は1698億円の買い越し(同869億円の買い越し)と2週連続の買い越しだった。個人は現物と先物の合算で1570億円の買い越しと、2週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で586億円の買い越しとなり、3週ぶりの買い越しだった。 主要スケジュールでは、5月6日に米国4月ADP雇用統計、7日に日銀金融政策決定会合議事要旨(3月18~19日開催分)、米国3月消費者信用残高、8日にオプションSQ、米国4月雇用統計などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 05月限 日経225 37572.13 TOPIX 2733.00 06月限 日経225 38172.67 TOPIX 2776.06 07月限 日経225 40004.61 TOPIX 2830.46 08月限 日経225 41368.58 TOPIX 3004.82 09月限 日経225 45016.28 TOPIX 3175.61 10月限 日経225 48779.14 TOPIX 3241.66 11月限 日経225 50323.66 TOPIX 3339.97 12月限 日経225 50536.54 TOPIX 3393.48 01月限 日経225 51525.23 TOPIX 3491.09 02月限 日経225 57045.65 TOPIX 3854.29 03月限 日経225 52909.45 TOPIX 3568.56 04月限 日経225 56572.89 TOPIX 3752.89 ◆日経225先物(日足) 始値 高値 安値 終値 前日比 26/06 05月01日 59570 59890 58860 59420 -110 26/06 04月30日 60100 60150 58630 59530 -490 26/06 04月28日 60340 60640 59770 60020 -220 26/06 04月27日 59760 60970 59420 60240 +520 終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示 ◇TOPIX先物(日足) 始値 高値 安値 終値 前日比 26/06 05月01日 3744.0 3745.5 3684.0 3721.0 -23.0 26/06 04月30日 3784.0 3785.5 3701.5 3744.0 -34.0 26/06 04月28日 3739.5 3780.0 3720.5 3778.0 +46.0 26/06 04月27日 3718.0 3759.0 3690.0 3732.0 +16.5 終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示 ●シカゴ日経平均 円建て 清算値 前日大阪比 05月05日(06月限) 60620 +1200 05月04日(06月限) 59490 +70 05月01日(06月限) 59430 +10 04月30日(06月限) 59830 +300 04月29日(06月限) 58915 -1105 04月28日(06月限) 59140 -880 04月27日(06月限) 60220 -20 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額) 売り 前週末比 買い 前週末比 04月24日 2171億円 +241億円 2兆5266億円 -1兆0836億円 04月17日 1930億円 +435億円 3兆6103億円 -1089億円 04月10日 1494億円 -1912億円 3兆7192億円 +3557億円 04月03日 3407億円 -192億円 3兆3635億円 -1490億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数) 売り 前日比 買い 前日比 04月28日 4615万株 -77万株 9億2459万株 +2295万株 04月27日 4693万株 +318万株 9億0164万株 -4541万株 04月24日 4375万株 +254万株 9億4706万株 -1億0142万株 04月23日 4120万株 +254万株 10億4849万株 -6586万株 04月22日 3865万株 +323万株 11億1435万株 -9432万株 04月21日 3542万株 -171万株 12億0868万株 -4234万株 04月20日 3714万株 -256万株 12億5102万株 -5764万株 04月17日 3970万株 +603万株 13億0866万株 -3435万株 04月16日 3367万株 -9万株 13億4302万株 -2276万株 04月15日 3376万株 -84万株 13億6578万株 +986万株 04月14日 3460万株 +456万株 13億5592万株 -1425万株 04月13日 3004万株 -154万株 13億7017万株 +565万株 株探ニュース
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