今週の【早わかり株式市況】続落、キオクシアショック波及で1ヵ月ぶり安値圏

配信元:株探
著者:Kabutan
■今週の相場ポイント
 1.日経平均は2週続落、一時6万2000円台も
 2.韓国KOSPIに振り回される展開続く
 3.またも中東情勢緊迫、米イラン攻撃再び
 4.ASML・TSMC好決算も買い続かず
 5.キオクシアS安、他の半導体株に売り波及

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比4416円(6.4%)安の6万4141円と、2週連続で下落した。

 今週は前半こそ底堅く推移したものの、後半は「キオクシアショック」の様相を呈し、全体相場は崩れた。日経平均は一時6万2000円台まで水準を切り下げ、約1ヵ月ぶりの安値圏に沈んだ。一方、バリュー株や内需株には見直し買いが根強く流入した。

 週明け13日(月)の日経平均は大幅安。日経平均との連動性が高い韓国株市場が急落し、市場センチメントが悪化した。イラン革命防衛隊がホルムズ海峡を再封鎖したことが伝わり、米国もイランへの攻撃を行うなど再び中東情勢が緊迫の度合いを増したことも嫌気されたもよう。14日(火)は反発。上下にハイボラティリティな値動きとなったが、韓国株市場が戻り足に転じたのを横目に日本株も底堅さを発揮した。15日(水)は大幅高。この日午後にASMLホールディングが決算を発表。市場コンセンサスを上回る好調な内容で今後についても強気の見通しが示され、これを受けて半導体製造装置関連など主力株への買いに弾みがついた。16日(木)は大幅反落。前日の米半導体株安を引き継ぎ、売り優勢の地合いとなった。取引時間中に判明したTSMCの決算は好調な内容で、前日と同じく日本株に浮揚力が働くかに思われたが、そうした動きは限られた。自動車などバリュー株、小売りなど内需株の一角には強い銘柄が目立った。個別では決算発表を受けてサイゼリヤ <7581> [東証P]が物色人気となった。17日(金)は急落。日経平均の下げ幅は一時4000円を超えた。キオクシアホールディングス <285A> [東証P]が米特許訴訟を巡ってストップ安に売り込まれ、投資家心理が悪化。他の半導体関連株にも売りが波及し、全体相場を大きく押し下げた。

■来週のポイント
 来週は米巨大テック企業の決算発表が注目されそうだ。決算内容が良ければ潮目が再び変わる可能性もあるが、今週売り込まれたAI半導体関連がすぐに浮上できるかは未知数だ。内需株の一角に強い銘柄が散見されるなど、物色対象に変化の兆しがあることには期待したい。

 重要イベントとしては、国内では22日朝に発表される6月貿易収支、24日朝に発表される6月全国消費者物価指数が注目される。海外では20日に発表される中国7月最優遇貸出金利、米国6月コンファレンスボード景気先行指数、24日に発表される米国6月新築住宅販売件数に注視が必要だろう。

■日々の動き(7月13日~7月17日)

【↓】   7月13日(月)―― 3日ぶり反落、韓国株急落で一気に値を崩す
 日経平均 67242.73( -1315.00、-1.92)  売買高19億7558万株 売買代金 10兆127億円

【↑】   7月14日(火)―― 反発、朝安も韓国株持ち直しで切り返す
 日経平均 67743.50( +500.77、+0.74)  売買高24億22万株 売買代金 10兆7628億円

【↑】   7月15日(水)―― 大幅続伸、半導体関連中心に買い優勢
 日経平均 68751.51( +1008.01、+1.49)  売買高21億1839万株 売買代金 9兆5675億円

【↓】   7月16日(木)―― 3日ぶり急反落、米半導体株安に追随
 日経平均 66835.54( -1915.97、-2.79)  売買高21億2015万株 売買代金 9兆5639億円

【↓】   7月17日(金)―― 大幅続落、AI・半導体関連が軒並み安
 日経平均 64141.12( -2694.42、-4.03)  売買高27億6746万株 売買代金 10兆9219億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、18業種が値上がり
 (2)ホルムズ海峡再封鎖思惑で郵船 <9101> など海運が上昇率トップ
 (3)内需株はまちまち。SBSHD <2384> など陸運、OLC <4661> などサービスが買われた一方、SBG <9984> など情報通信は下落
 (4)輸出株もまちまち。日産自 <7201> など自動車、テルモ <4543> など精密機器は堅調だがサムコ <6387> など機械は売られた
 (5)オリックス <8591> などその他金融、楽天銀 <5838> など銀行、SBI <8473> など証券といった金融株は安い
 (6)半導体株急落で三井金属 <5706> など非鉄が下落率トップ。キオクシア <285A> など電機も大幅安

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
 1(1) フィジカルAI 
 2(2) 半導体 
 3(8) 地方銀行 ── 金利上昇と業界再編で物色機運高まる
 4(4) データセンター 
 5(26) 核融合発電 ── ベゾス氏出資の核融合スタートアップ上場
 ※カッコは前週の順位

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