ドル売り優勢、介入余波と中東和平期待が相場を主導=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル売り優勢、介入余波と中東和平期待が相場を主導=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、総じてドル売りが優勢。日本の為替介入とみられる動きの余波と、中東情勢の緩和期待が交錯する展開となっている。ドル円は日本時間午後1時過ぎ、157円台後半から155.04まで急落し、政府・日銀の実弾介入観測が強まった。ロンドン入り後は下げ渋り、半値戻しとなる156.49付近まで反発したが、その後は再び軟化。足元では再び156円割れとなっている。オプション市場では1週間ボラティリティーが9.9%付近まで上昇し、再介入への警戒が残る。一方、ロンドン時間に入ると中東情勢が市場の主役に浮上した。アクシオスが米国とイランの戦争終結に向けた覚書で合意に近いと報じ、リスク選好が加速。NY原油先物は一時90ドル台割れまで急落し、米10年債利回りも4.33%台へ低下。「有事のドル買い」が巻き戻され、ドル安が全般に広がった。ユーロドルは1.17台後半、ポンドドルは1.36台前半へと上昇している。クロス円も株高を背景に底堅く推移し、ユーロ円は183円台後半、ポンド円は212円台乗せへと買い戻されている。

 ドル円は155円台後半での取引。アジア午前は157円台後半から半ばでのもみ合いが続いた。日本時間午後1時台に入ると突然急落し、157円台後半から一時155.04付近まで安値を広げた。その後は買戻しが入ったが、今日の半値戻し156.49付近までにとどまった。ロンドン時間には全般的なドル売り圧力も加わり、155円台後半へと再び下げている。

 ユーロドルは1.17台後半での取引。オセアニア市場での1.1692付近を安値に、ここまで終日買われている。ロンドン朝方にアクシオスが「米国、イランと戦争終結に向けた覚書で合意近い見通し」と報じると、和平期待ムードが強まった。原油が急落、債券買い、株高、そして有事のドル買いの巻き戻しでドル売りが広がっている。ユーロドルは1.18手前へと高値を伸ばしている。ユーロ円はドル円とともに振幅。アジア昼にかけての185.04付近を高値に、一気に182.05付近まで急落。その後はロンドン朝方にかけて買い戻され、足元では183円台半ばで底堅く推移している。対ポンドではややユーロ買いの動き。

 ポンドドルは1.36台前半での取引。オセアニア市場での1.3538付近を安値に、終日買いが継続。ロンドン時間にはアクシオス報道が上げを加速し1.36台前半に高値を伸ばしてきている。ポンド円はアジア昼にかけての214.23付近を高値に、一気に210.77付近まで急落。その後の買い戻しは212円台後半まで。足元では212円台前半で推移している。ユーロポンドは0.8627から0.8649までのレンジでややポンド売りに傾いている。明日の英地方選などが意識された面が指摘される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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