貴金属は、軒並み上昇して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の上昇を受け て買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがドル建て現物相場の上 昇を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は103.88ドル 高の4696.29ドル、銀が405セント高の7741セント、プラチナが 84.90ドル高の2061.60ドル、パラジウムは12.99ドル高の 1534.66ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=156.32/34円で、前営業日の 大引け時点から0.73円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が2万4300円前後、銀は398.5円前後、プラチナ は1万0170円前後、パラジウムは7600円前後。 【NY金は米イランの戦闘終結期待が支援】 金はきのうの海外市場では、米イランの戦闘終結期待を受けて買い優勢となった。 金は米イランの戦闘終結期待が支援要因になった。トランプ米大統領が、ホルムズ海 峡の船舶を退避させるための「プロジェクト・フリーダム」を開始すると発表した。米 中央軍司令官は、イランの小型船舶6隻を破壊したほか、イランが発射した巡航ミサイ ルとドローンを迎撃したと述べ、ホルムズ海峡の緊張が高まる場面も見られた。またア ラブ首長国連邦(UAE)国防省は、イランから発射されたミサイルを自国の領海上空 で迎撃したと明らかにした。ただヘグセス米国防長官が、イランと合意した停戦は続い ているとの認識を示すと、懸念が後退した。一方、イランは、米国の戦争終結に向けた 新たな提案を検討している。米国は戦闘終結に向けた1ページの覚書を提示した。イラ ンは今後2日以内にパキスタンを通じて回答を送る見通しとなっている。ただイラン学 生通信(ISNA)は、提案には「過度で非現実的な内容が含まれており、ここ数日で わが国当局により強く拒否されている」と報じた。ルビオ米国務長官は、ホワイトハウ スで記者団に対し「壮絶な怒り作戦は終了した」と宣言した。米国は対イラン攻撃作戦 が終了し、ホルムズ海峡での船舶保護へと軸足を移していると表明した。 4月の米ISM製造業購買担当者景気指数は52.7と前月から横ばいとなった。P MIは約4年ぶりの高水準にあり、節目の50を4カ月連続で上回った。ただホルムズ 海峡封鎖に伴う輸送混乱でサプライヤーの納入遅延が長期化したほか、投入価格指数は 4年ぶりの高水準となった。市場予想は53.0だった。4月の米ISM非製造業総合 指数は53.6となり、3月の54.0から低下した。低下は2カ月連続。市場予想は 53.7だった。新規受注指数は3月の60.6から53.5へ低下した。3月は3年 ぶり高水準だったが、今回の7.1ポイント低下は2023年3月以来で最大となっ た。3月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は686万6000件と 前月から5万6000件減少した。求人は小幅減少したものの採用は2年超ぶりの高水 準となり、ここ数カ月低迷していた労働市場が回復基調にあることを示唆した。市場予 想は683万5000件だった。4月の全米雇用報告で民間雇用者数は前月比10万 9000人増加し、2025年1月以来15カ月ぶりの大幅な伸びとなった。市場予想 の9万9000人増加を上回った。 銀はきのうの海外市場で、米イランの戦闘終結期待や金堅調を受けて買い優勢となっ た。 【NYプラチナはドル安や金堅調が支援】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。イランは、米国の戦争終結に向けた 新たな提案を検討している。米国は戦闘終結に向けた1ページの覚書を提示した。イラ ンは今後2日以内にパキスタンを通じて回答を送る見通しとなっている。ただイラン学 生通信(ISNA)は、提案には「過度で非現実的な内容が含まれており、ここ数日で わが国当局により強く拒否されている」と報じた。 イランのアラグチ外相は、北京で中国の王毅外相と会談した。トランプ米大統領と中 国の習近平国家主席の会談を控え、イランと中国の緊密な関係を強調した。ベセント米 財務長官は今週、中国に対し、イランにホルムズ海峡の開放を働きかけるため外交努力 を強化するよう呼びかけた。また14〜15日に北京で予定される米中首脳会談でこの 件について意見を交わすと述べた。 <今日の予定> ・金融政策決定会合議事要旨公表 3月18-19日分(日本銀行) ・独製造業受注 2026年3月(経済技術省) ・ユーロ圏小売売上高 2026年3月(EUROSTAT) ・米新規失業保険申請件数(労働省) ・米建設支出 2026年3月(商務省) ・米消費者信用残高 2026年3月(FRB) MINKABU PRESS 東海林勇行
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。