今週の【早わかり株式市況】急反発、イラン戦闘終結期待で一時6万3000円台

配信元:株探
著者:Kabutan
■今週の相場ポイント
 1.日経平均は2週ぶり急反発、一時6万3000円台
 2.連休明けロケットスタート、上げ幅過去最大
 3.AI・半導体関連に買い集中、海外株高に追随
 4.SBG・キオクシアS高、全体指数押し上げ
 5.トヨタ決算に注目、減益決算で株価値下がり

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比3200円(5.4%)高の6万2713円と、2週ぶりに急反発した。

 今週は大型連休に伴い株式市場の取引は2日間のみ。しかし、日経平均は連休明けにロケットスタートを切り、週間の上昇率は5%を超えた。東証グロース市場250指数の週間上昇率も7.4%と好調だった。一方、TOPIXは2.7%と出遅れが目立った。

 7日(木)の日経平均は急伸。一時3500円あまり値上がりし、史上初の6万3000円台に乗せる場面があった。終値でも3320円高となり、過去最大の上げ幅を記録した。日本が休場の間、海外市場では個別で材料があった銘柄を中心にハイテク株の上昇が鮮明となった。米国のアドバンスト・マイクロ・デバイシズやサンディスク、韓国のサムスン電子が決算発表に絡み脚光を浴びた。また、中東情勢を巡り米国とイランの戦闘終結に向けた観測が広がり、原油先物相場が下落傾向に。更に、為替市場では政府・日銀による介入警戒が漂うなかで過度な円安基調にいったん歯止めがかかった。これを受け、連休明けの東京市場ではリスク選好ムードが強まり、幅広い銘柄に買いが入った。特にAI・半導体セクターに投資資金が集中。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、キオクシアホールディングス <285A> [東証P]といった大型株がストップ高に買われ、全体指数を一気に押し上げた。この反動で8日(金)は下落。一転して米・イラン戦闘終結への不透明感が台頭し、前日の米国株市場が下落したことも投資家心理を冷やした。日経平均は反落して始まり、下値を探る場面もあったが、売り一巡後は底堅さを発揮。大引けにかけて下げ渋った。個別ではトヨタ自動車 <7203> [東証P]に注目が集まった。取引時間中に減益決算を発表し、株価は値下がりした。

■来週のポイント
 来週は決算発表シーズンのピークを迎え、個別に明暗が分かれる展開となるだろう。足もとAI・半導体関連に資金が集中し日経平均が急騰しているが、これは米ハイテク株にほぼ連動しているため展開は米国株次第となる。中東情勢・原油市況に注意を向けながらの取引が継続しそうだ。

 重要イベントとしては、国内では12日朝に発表される3月全世帯家計調査、3月景気動向指数が注目される。海外では11日に発表される中国4月の消費者物価指数と生産者物価指数、12日に発表される米国4月消費者物価指数、13日に発表される米国4月生産者物価指数、14日に発表される米国4月小売売上高、15日に発表される米国4月鉱工業生産に注視が必要だろう。

■日々の動き(5月7日~5月8日)

【↑】   5月 7日(木)―― 続急伸、半導体株中心に買われ最高値を更新
 日経平均 62833.84( +3320.72、+5.58)  売買高33億5456万株 売買代金 10兆8448億円

【↓】   5月 8日(金)―― 3日ぶり反落、前日の大幅高で利益確定売り優勢
 日経平均 62713.65( -120.19、-0.19)  売買高30億3685万株 売買代金 10兆9631億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、22業種が値上がり
 (2)値上がり率首位はAIサーバー向け需要が好調な三井金属 <5706> など非鉄。SUMCO <3436> など金属も大幅高
 (3)キオクシア <285A> など電機も高い。輸出株はDMG森精機 <6141> など機械も買われたがトヨタ <7203> など自動車は売られた
 (4)内需株はディーエヌエ <2432> など情報通信、GMOインタ <4784> などサービス、テスHD <5074> など建設が堅調
 (5)金融株はCCIG <7381> など銀行、NECキャピ <8793> などその他金融が値上がりしたがSBI <8473> など証券は値下がり
 (6)原油市況の下落でINPEX <1605> など鉱業が大幅安、ENEOS <5020> など石油も安い

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
 1(1) 半導体 
 2(4) ドローン 
 3(3) フィジカルAI 
 4(2) データセンター 
 5(6) 人工知能 
 ※カッコは前週の順位

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