今週の日経225先物は引き続きロング優勢の需給のなかで、下値切り上げのトレンド形成が期待される。連休明けの5月7日は3710円高で一気に6万3000円台に乗せた。ギャップアップによってヘッジ対応のロングが集中したほか、連休前に持ち高を調整していたこともあって改めてロングを積み増す動きに向かわせた。8日は反動安から一時6万2020円まで下げる場面もみられたが、終値は6万2840円(290円安)と小幅な調整にとどまっており、押し目待ち狙いの買い意欲の強さがうかがえた。 8日の米国市場では主要な株価指数が上昇。米国とイランの戦闘終結に向けた交渉の進展を見極めたいとしてNYダウは小幅な上昇だったが、半導体やAI関連株が買われ、S&P500指数、ナスダック指数は史上最高値を更新。フィラデルフィア半導体株(SOX)指数は5%を超す上昇で最高値を更新しており、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]やアドバンテスト<6857>[東証P]、東京エレクトロン<8035>[東証P]など、指数インパクトの大きい値がさ株の支援材料となろう。 4月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月比11万5000人増と、市場予想(6万人増程度)を上回った。ADP雇用統計の結果から予想はされていたが、米労働市場の底堅さを示す内容であったことも、買い安心感につながりそうだ。 シカゴ日経平均先物は、大阪比825円高の6万3665円だった。日経225先物はナイトセッションで日中比40円高の6万2880円で始まり、買い一巡後は6万2670円と下げに転じる場面もみられた。ただし、終盤にかけて上へのバイアスが強まったことで、6万3760円とナイトセッションの高値で終えているため、ロングが膨らみやすいだろう。 日経225先物は上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σのレンジ内での推移を継続。足もとでは連休前の調整で+1σを割り込んだが、連休明けの急伸により+1σを上抜き一気に+2σを捉えている。ナイトセッションの段階で+1σは6万1150円、+2σが6万4160円まで切り上がってきており、+2σに沿ったトレンドをみせることで、6万4000円は通過点になりそうだ。 さらに、足もとでは日米ともに半導体やAI関連株への資金流入が目立つ。イラン情勢を巡り売り買いが交錯しやすいところだが、成長が期待される半導体株を中心にハイテク株に資金が集中。買い遅れているファンドによる資金流入も意識されやすく、先回り的に先物市場へのロングに向かわせる形であろう。 週足では+1σ(6万0820円)と+2σ(6万4350円)とのレンジで推移しており、+3σは6万7880円まで切り上がっている。一気に+2σを上抜けてくる局面では過熱感から、いったんピークが意識されやすいが、+2σの切り上がりに沿ったトレンドを形成するなかでは、ショートからのエントリーは控えておきたい。 また、今週は決算発表がピークを迎える。13日のソフトバンクグループ、14日のフジクラ<5803>[東証P]、15日のキオクシアホールディングス<285A>[東証P]辺りがポジティブ視されるようだと、先物主導で上へのバイアスが強まる展開もありそうだ。特にソフトバンクグループは昨年10月29日につけた最高値(6923円)が射程に入っていることで、市場参加者の注目度は高い。 日経225先物は押し目待ち狙いの買い意欲の強さと、+2σに沿ったトレンド形成により、オプション権利行使価格の6万2500円から6万5500円のレンジを想定する。 8日の米VIX指数は17.19(7日は17.08)に上昇した。週間(1日は16.99)でも上昇している。4日に19.08まで上昇する場面もみられ、200日移動平均線(18.35)を上回ったが、その後は同線が上値抵抗となる形で下げており、6日には16.18まで低下する場面もあった。200日線と下向きで推移する25日線(18.87)辺りを上回ってくると、やや慎重姿勢が強まる可能性はあるものの、現状は200日線から下放れる形状をみせている。そのため、方向性としては昨年12月24日につけた13.47が次第に射程に入ってくることで、リスク選好に向かわせやすいトレンドとなる。 8日のNT倍率は先物中心限月で16.39倍(7日は16.41倍)に低下した。週間(1日は15.96倍)では上昇している。前週はソフトバンクグループがストップ高をつけるなど指数インパクトの大きい値がさ株の上昇に伴い、NTロングの動きとなった。+1σ(16.02倍)と+2σ(16.62倍)とのレンジ内で推移。今週も半導体やAI関連株に資金が向かう可能性があるため、NTロングでのスプレッド狙いに向かわせそうだ。また、上向きのトレンドを形成しているため、+1σに接近するリバランスをみせてくるようであれば、NTロングの組成を意識させよう。 4月第5週(4月27日-5月1日)の投資部門別売買動向は12日、5月第1週(5月7日-8日)については14日に発表される。なお、4月第4週(4月20日-24日)時点で海外投資家は現物と先物の合算で4週連続の買い越し、個人は2週連続の買い越し。信託銀行は3週ぶりの買い越しだった。 主要スケジュールでは、5月11日にベッセント米財務長官訪日(~13日)、中国4月消費者物価指数、中国4月生産者物価指数、12日に3月全世帯家計調査、日銀金融政策決定会合の主な意見(4月27日~28日開催分)、3月景気動向指数、米国4月消費者物価指数、13日に4月景気ウォッチャー調査、米国4月生産者物価指数、14日に米国4月小売売上高、トランプ米大統領訪中(~15日)、15日に4月国内企業物価、米国4月鉱工業生産、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長任期満了などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 06月限 日経225 38172.67 TOPIX 2776.06 07月限 日経225 40004.61 TOPIX 2830.46 08月限 日経225 41368.58 TOPIX 3004.82 09月限 日経225 45016.28 TOPIX 3175.61 10月限 日経225 48779.14 TOPIX 3241.66 11月限 日経225 50323.66 TOPIX 3339.97 12月限 日経225 50536.54 TOPIX 3393.48 01月限 日経225 51525.23 TOPIX 3491.09 02月限 日経225 57045.65 TOPIX 3854.29 03月限 日経225 52909.45 TOPIX 3568.56 04月限 日経225 56572.89 TOPIX 3752.89 05月限 日経225 62628.64 TOPIX 3828.17 ◆日経225先物(日足) 始値 高値 安値 終値 前日比 26/06 05月08日 63330 63390 62020 62840 -290 26/06 05月07日 59380 63270 59110 63130 +3710 終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示 ◇TOPIX先物(日足) 始値 高値 安値 終値 前日比 26/06 05月08日 3859.0 3864.0 3795.0 3832.5 -14.5 26/06 05月07日 3720.0 3867.5 3664.5 3847.0 +126.0 終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示 ●シカゴ日経平均 円建て 清算値 前日大阪比 05月08日(06月限) 63665 +825 05月07日(06月限) 62230 -900 05月06日(06月限) 62110 +2690 05月05日(06月限) 60620 +1200 05月04日(06月限) 59490 +70 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額) 売り 前週末比 買い 前週末比 04月24日 2171億円 +241億円 2兆5266億円 -1兆0836億円 04月17日 1930億円 +435億円 3兆6103億円 -1089億円 04月10日 1494億円 -1912億円 3兆7192億円 +3557億円 04月03日 3407億円 -192億円 3兆3635億円 -1490億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数) 売り 前日比 買い 前日比 05月01日 4647万株 -57万株 8億1366万株 -320万株 04月30日 4705万株 +90万株 8億1687万株 -1億0772万株 04月28日 4615万株 -77万株 9億2459万株 +2295万株 04月27日 4693万株 +318万株 9億0164万株 -4541万株 04月24日 4375万株 +254万株 9億4706万株 -1億0142万株 04月23日 4120万株 +254万株 10億4849万株 -6586万株 04月22日 3865万株 +323万株 11億1435万株 -9432万株 04月21日 3542万株 -171万株 12億0868万株 -4234万株 04月20日 3714万株 -256万株 12億5102万株 -5764万株 株探ニュース
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