【本日の見通し】日本の通貨当局の動向と、米中首脳会談などにらむ展開へ 昨日の市場でドル円は157円台後半での推移となった。一時157.93円を付け、日本の通貨当局による防衛ラインとして市場が意識している158.00円に迫る展開となった。昨日の市場では防衛ライン突破には至らなかった。ただ、押し目も限定的でドル高基調が継続した。昨日21時半に発表された米生産者物価指数(PPI)が前年比+6.0%と予想を大きく超える伸びとなり、米物価上昇圧力への警戒感が広がった。12日発表の米CPIも予想を超える伸びとなったが、先行性の高いPPIの大きな伸びを受け、今後のCPIの伸びが加速するとの思惑も物価高警戒を強める要因となった。昨日の米上院本会議でウォーシュ氏のFRB議長就任が承認されたが、就任早々、厳しいかじ取りを迫られることとなりそうだ。 今日は目前に迫っている158円を前に、日本の通貨当局の動きが警戒される。ドル主導でのじりじりとした上昇だけに、158円台への突入をいったん許容してくる可能性もある。介入を警戒した投機的な動きが入っているとすれば、158円台に乗せると、いったんポジション調整でのドル買い円売りが強まる場面もありそうだが、158円台での買いが加速するようであれば、介入の可能性が十分にあるだけに、慎重な動きが続くとみられる。 本日、明日と予定されている米中首脳会談にも注目したい。貿易問題、台湾問題、イラン問題などが話し合われる。米中の関係改善に向けた前向きな進展があれば、ドル買いを後押しする期待がある。 ドル円は堅調地合いを維持しながら158円トライの機会を伺う展開を見込んでいる。ただ、いつ当局によるドル売り円買い介入が入ってもおかしくない水準だけに、慎重な取引が必要となる。 ユーロドルは海外市場でドル高が強まる中、一時1.1700ドル割れを記録した。すぐに値を戻すなど一気の下げには慎重な姿勢も見られるが、地合いは下方向。ECBの早期利上げ期待などがサポート材料となっているものの、それ以上にドル高の勢いが強い。この後も戻り売りが出る展開が見込まれる。 ユーロ円は、対ドルでのユーロ売りとドル円の堅調な動きに挟まれた展開。基本的には堅調地合いと見ているが、ドル円で介入が入った場合は連れて大きく下げるとみられるため、上値追いには慎重。押し目買い意欲は継続するか。 ポンドドルはドル高を受けて1.3480ドル台まで下げた後、いったん値を戻している。ドル高に加え、地方選での惨敗を受けてスターマー首相への辞任要求が強まっていることも重石。首相は続投を表明しているが、政治的混乱からのポンド売りが意識されている。ただ、下値では買い戻しも入っており、下げ足は鈍い。 ポンド円は一時213円台を割り込む場面もあったが、その後反発。ドル円の堅調さもあり、押し目買いの展開が継続している。 MINKABUPRESS 山岡
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