[5月18日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日) 2027 年 4 月限 5 月 11 日〜 5 月 15 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 金 24,568 24,933 (12) 23,990 (15) 24,013 -638 銀 400.0 422.0 (14) 400.0 (11) 400.0 0.0 プラチナ 10,210 10,934 (14) 10,005 (15) 10,060 -212 パラジウム 7,500 7,500 (11) 7,300 (15) 7,300 -300 ====================================== NY貴金属(カッコ内は限月) | 東京外為・株式/NY原油 15 日終値 前週末比 | 終 値 前週末比 金 ( 6) 4,561.9 -168.6 | ドル・円 158.42 1.69 円安 銀 ( 7) 7,754.7 -331.8 | 日経平均 61,409.29 -1304.36 プラチナ ( 7) 1,991.8 -67.5 | NY原油 ( 6) 105.42 +10.00 パラジウム ( 6) 1,426.30 -61.50 |* ドル・円は15時45分現在、原油は 15日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前回のレビュー】 金は米国がイランに対して1ページの覚書を提示し、戦争終結期待が高まったことが 支援要因、とした。 金はトランプ米大統領がイランの回答を受け入れられないとしたが、攻撃が見送られ たことを受けて買い優勢となった。ただ米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測を受 けて上げ一服となった。現物相場は4月21日以来の高値4772.54ドルを付けた のち、上げ一服となった。金先限は4月28日以来の高値2万4933円を付けたの ち、上げ一服となった。 イランは10日、米国が提示した戦争終結に向けた覚書に対し、パキスタンを通じて 回答した。トランプ米大統領は「全く受け入れられない」との見方を示し、11日に安 全保障担当の閣僚らと対応を協議した。ホルムズ海峡の船舶を退避させるための「プロ ジェクト・フリーダム」作戦の再開やインフラへの空爆が選択肢となった。ただ米中首 脳会談を終えるまで軍事行動は命じないとされた。アラブ首長国連邦(UAE)沖でイ ンド貨物船の沈没と別の船舶の拿捕のニュースが伝わり、原油の供給不安が残った。た だイラン革命防衛隊は13日夜以降に30隻の船舶がホルムズ海峡を通過したと発表し た。一方、中国の習国家主席は、トランプ米大統領との首脳会談を踏まえ、両国関係の 「新たな位置付け」を歓迎し、節度ある競争を伴う協力関係を目指す考えを示した。 4月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月から11万5000人増加 し、事前予想の6万2000人増を上回った。失業率は4.3%と前月から横ばい。 4月の米消費者物価指数(CPI)は前年比3.8%上昇と前月の3.3%から伸びが 加速し、2023年5月以来の大幅な上昇となった。2カ月連続で大幅な伸びとなっ た。事前予想は3.7%上昇。また米生産者物価指数(PPI)は同6.0%上昇と前 月の4.3%上昇から伸びが大幅に加速し、2022年12月以来最大となった。米小 売売上高は前月比0.5%増加と事前予想と一致した。米カンザスシティー地区連銀の シュミッド総裁は、数々の困難に対し「驚くべき耐性」を示してきた米国経済にとっ て、インフレは最大の脅威だと述べた。米上院がケビン・ウォーシュ氏の米連邦準備理 事会(FRB)議長就任を承認したが、利下げ観測は後退した。 【金ETF残高は増加】 世界12カ国に上場している金ETF(上場投信)の現物保有高は14日時点で 1217.94トンとなり、前週末比6.23トン増加した。米国で6.51トン増 加、英GBSで0.04トン、英ETFSで0.23トン、オーストラリアで0.02 トン減少した。米大統領がイランの回答を受け入れられないとしたが、攻撃が見送ら れ、投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告に よると、5月5日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは16万3303枚と なり、前週の15万9571枚から拡大した。今回は手じまい売りが4枚、買い戻しが 3736枚入り、3732枚買い越し幅を拡大した。 インド政府は13日、金と銀の輸入関税を6%から15%に引き上げた。モディ政権 は貿易赤字を縮小し、インドルピーを支援することを目的にしているとした。インドル ピーは原油高と海外資金の流出を受けて過去最安値を更新した。輸入関税の引き上げを 受けてインド地金宝飾協会は需要が10%減少する可能性があるとの見方を示した。た だ結婚式などで金購入の習慣に変わりはないとみられており、短期的に減少しても需要 は戻るとみられている。またインド政府は14日、宝飾品輸出業者の輸入規則を改定し た。事前承認制度に基づき、製造業者や宝飾品メーカーが輸出目的での関税を支払わず に金を輸入できるようにしているが、金の輸入を1回あたり100キログラムに制限す る。 【銀はインフレヘッジの買いも上げ一服】 銀の現物相場は金堅調やインフレヘッジの買いを受けて堅調となり、3月11日以来 の高値89.25ドルを付けたのち、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測やドル 高を受けて上げ一服となった。国際通貨基金(IMF)はトランプ米大統領と中国の習 国家主席との間で建設的な会談が始まったことを歓迎するとした。ただホルムズ海峡の 封鎖長期化に対する懸念が残っており、米国の対応を確認したい。 14日のニューヨークの銀ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比174.51 トン増の1万5222.81トンとなった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC) の建玉明細報告によると、5月5日時点のニューヨーク銀の大口投機家の買い越しは 2万3892枚となり、前週の2万4160枚から縮小した。 当面の予定(イベント・経済統計) 18日 ●カナダ(ビクトリア女王誕生日) 中国住宅価格指数 2026年4月(国家統計局) 中国小売売上高 2026年4月(国家統計局) 中国鉱工業生産 2026年4月(国家統計局) 対米証券投資 2026年3月(財務省) 19日 国内総生産 2026年1-3月期1次速報 (内閣府) 鉱工業生産指数 2026年3月確報(経済産業省) 英雇用統計 2026年4月(国立統計局) ユーロ圏貿易収支 2026年3月(EUROSTAT) 米中古住宅販売仮契約指数 2026年4月(全米不動産協会) 20日 独生産者物価指数 2026年4月(連邦統計庁) 英消費者物価指数 2026年4月(国立統計局) 英生産者物価指数 2026年4月(国立統計局) ユーロ圏消費者物価指数 2026年4月確報(EUROSTAT) 米FOMC議事録公表 4月28-29日(FRB) 21日 機械受注 2026年3月(内閣府) 貿易収支 2026年4月速報(財務省) ユーロ圏国際収支 2026年3月(ECB) ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2026年5月速報(Markit) ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2026年5月速報(Markit) 米住宅着工・許可件数 2026年4月(商務省) 米新規失業保険申請件数(労働省) 米製造業景況指数 2026年5月(フィラデルフィア連銀) 22日 消費者物価指数 2026年4月(総務省) 英小売売上高 2026年4月(国立統計局) 独景況感指数 2026年5月(ifo) 米消費者信頼感指数 2026年5月確報値(ミシガン大) 建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行 ※投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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