石油週間展望=戻り高値更新の可能性、引き続きイラン情勢に一喜一憂か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
            [5月18日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)    5 月 11 日〜 5 月 15 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限  100,000   100,000(11)   100,000(11)  100,000         ±0
灯  油  先限  105,000   105,000(11)   105,000(11)  105,000         ±0
原  油 10月限  82,450    89,160(13)    81,530(11)   87,520      +5,530
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                                       5 月 11 日〜 5 月 15 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値     安 値     終 値   前週末比
  NY原油   7 月限     94.53   101.57(15)   92.84(11) 101.02     +9.23
ブレント原油   7 月限    104.00   109.75(15)  102.81(11) 109.26     +7.97
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15日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 158.42 前週末比 1.69円の円安
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油6月限は4月30日の高値110.93ドルから
5月6日に88.66ドルの安値までの下げ幅の38.2%戻しし(97.17ドル辺
り)を達成しており、半値戻しの99.80ドル、100ドルの節目、61.8%戻し
の102.42ドル辺りが次の上値目標となるとした。

【NY原油は61.8%戻し達成】
 ニューヨーク原油6月限は19日に納会を迎えるため、7月限が指標限月となるが、
その7月限で見て、4月30日の高値103.78ドルから5月6日に86.13ドル
までの下げ幅に対する61.8%戻し(97.04ドル辺り)はすでに達成している
が、ここまでの戻り高値は13日の99.09ドルで、前述の下げ幅の78.6%戻し
の100ドルちょうどには到達していない。本稿執筆時には98ドル台前半で推移して
おり、まだ高値更新の可能性は十分に残る。17日が新月であることを考えると、押し
目は浅く、18日からの週に買い直されて戻り高値を更新する可能性が高そうだ。仮に
100ドルの節目を上抜けた場合、前述の103.78ドルが次の上値目標となりそう
だ。

 材料的には、ホルムズ海峡を中心としたイラン情勢が引き続き焦点となる。米国とイ
ランが和平合意したわけではないが、無期限停戦中で戦闘が本格化しているわけでもな
い。いわば状況的には宙ぶらりんで、報道に一喜一憂する展開が続いている。
 直近ではイラン国営メディアがホルムズ海峡を30隻の船舶が通過したことを報じた
が、一方、訪中中のトランプ米大統領が「ホルムズ海峡が開放されている必要はな
い」、「イランに対してもうそれほど我慢しない」など相変わらず高飛車の発言を繰り
返している。
 また、14〜15日の予定で執筆時点でも進行中の米中首脳会談だが、現在のところ
米国が中国に対してホルムズ海峡開放に協力するよう求めたと報じられているが、中国
側の具体的な返答は報じられていない。また、イラン問題以外では、米国産原油の輸入
を中国が増加させるか否かも注目される。現時点ではそのような報道はないが、具体的
なことが発表されれば、今後、支援材料になる可能性があるだろう。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価はついに5万ドル台に乗せて、過去最
高値に肉薄してきた。
 ドルインデックスは再び地合いを強める展開となり、直近は再び99ポイント台に乗
せてきた。
【今年の世界石油需要の伸びを下方修正=OPEC月報】
 統計物では、石油輸出国機構(OPEC)が13日に発表した5月の月報で、今年の
世界石油需要の伸びを日量117万バレルとして、前回の同138万バレルから下方修
正した。ホルムズ海峡閉鎖による供給抑制、価格高騰で需要が抑制されるとみられてい
る。ただ、来年の世界石油需要の伸びについては、同154万バレルと、前回の134
万バレルから上方修正している。

【東京原油のテクニカル分析】
 東京原油の6番限である10月限は上昇後8万5000円を下値支持として、ボリン
ジャーバントの1シグマ(8万3790円辺り)を挟んだ展開が続いている。

【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油7月限も上昇後はボリンジャーバントの1シグマ(98.31ドル
辺り)を挟んだもみ合いとなっている。

 ブレント原油7月限もチャートの形は似ているが、ボリンジャーバンドの1シグマ
(109.13ドル辺り)を上値抵抗とした上げつかえとなっている。

<当面の予定>
18日【経済】小売業販売額 2026年3月確報(経済産業省)
   【経済】中国住宅価格指数 2026年4月(国家統計局)
   【経済】中国小売売上高 2026年4月(国家統計局)
   【経済】中国鉱工業生産 2026年4月(国家統計局)
   【経済】英住宅価格指数 2026年5月(ライトムーブ)
   【経済】米対米証券投資 2026年3月(財務省)

19日【経済】国内総生産 2026年1-3月期1次速報(内閣府)
   【経済】鉱工業生産指数 2026年3月確報(経済産業省)
   【経済】ユーロ圏貿易収支 2026年3月(EUROSTAT)
   【経済】英雇用統計 2026年4月(国立統計局)
   【経済】米中古住宅販売仮契約指数 2026年4月(全米不動産協会)
   【工業】米週間石油統計(API)
   【納会】米WTI原油 2026年6月限(NYMEX)

20日【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2026年4月確報(EUROSTAT)
   【経済】独生産者物価指数 2026年4月(連邦統計庁)
   【経済】英消費者物価指数 2026年4月(国立統計局)
   【経済】英小売物価指数 2026年4月(国立統計局)
   【経済】英生産者物価指数 2026年4月(国立統計局)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米FOMC議事録公表 4月28-29日(FRB)
   【工業】米週間石油統計(EIA)

21日【経済】機械受注 2026年3月(内閣府)
   【経済】貿易収支 2026年4月速報(財務省)
   【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 5月10日-5月16日(財務省)
   【経済】ユーロ圏国際収支 2026年3月(ECB)
   【経済】ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2026年5月速報(Markit)
   【経済】ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2026年5月速報(Markit)
   【経済】ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2026年5月速報(Markit)
   【経済】米住宅着工・許可件数 2026年4月(商務省)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米製造業景況指数 2026年5月(フィラデルフィア連銀)
   【経済】米景気先行指数 2026年4月(カンファレンスボード)

22日【経済】消費者物価指数 2026年4月(総務省)
   【経済】独景況感指数 2026年5月(ifo)
   【経済】英小売売上高 2026年4月(国立統計局)
   【経済】米消費者信頼感指数 2026年5月確報値(ミシガン大)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
    【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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