ドル円、買い戻しが続く イラン情勢を巡って情報錯そう=NY為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル円、買い戻しが続く イラン情勢を巡って情報錯そう=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は159円台に一時買い戻されていたが、トランプ大統領が、明日予定されていたイランへの攻撃を中止したと発言したことで、158円台に戻す展開が見られた。

 本日はイラン情勢を巡って情報が錯そうし、朝方は、米国がイラン産原油に一時的な制裁免除を提案していると伝わったことで戻り売りに押されていた。交渉が最終合意に至るまでの間、制裁停止を米国側が受け入れたと伝わっている。

 しかしその後、イランから合意に向けた新提案が米側に提示されたが、ホワイトハウスは、イランの提案は実質的な内容ではないと見ているとの報道が伝わり、再び買い戻される展開。

 ドル円は本日で6日続伸し、慎重ながらも上値追いが継続。再度160円を試しそうな気配となっている。注目していた米中首脳会談も、特にサプライズはなく無難に通過した中で、市場は先週発表の強い米インフレ指標に注目。イラン情勢にも変化はなく、ホルムズ海峡の事実上の閉鎖は続いている。

 原油相場も上昇が続く中、市場ではFRBの年内利上げ期待が台頭。短期金融市場では、年末までのFRBの利上げ確率を60%まで織り込み、27年3月までなら完全に織り込んでいる状況。日本の財務省による介入警戒があるものの、ドル円は底堅い動きを続けている。

 ユーロドルは下げが一服し、1.16ドル台半ばに買い戻される展開。ただ、依然として上値は重い印象で、200日線の下での推移が続いている。チャートはダブルトップを形成しており、早期に200日線を回復できないようであれば、下値警戒が高まり、3月安値の1.14ドルを試す展開も想定される。一方、ユーロ円は円安の動きが根強く、185円台を回復。100日線の上を維持しており、上昇トレンドは堅持している。

 アナリストからは、ユーロ圏の長期金利がさらに上昇するようであれば、ユーロは圧力を受ける可能性があると述べている。「高いエネルギー価格と足元の長期金利上昇は成長の逆風だ」と指摘。ECBが一時的なインフレ加速を見過ごすリスクは、債券市場の長期ゾーンに打撃を与える可能性があるという。

 そのため、ECBは利上げの可能性を示し続ける必要があると述べている。長期債がさらに売られ、利回りが上昇しても、ユーロドルは1.1570ドルまで下落する可能性もあるという。

 ポンドドルは買い戻しが優勢となり、1.34ドル台を回復。200日線がその付近に来ており、顔合わせしている。一方、ポンド円も上昇し、213円台を回復。21日線が214円付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。

 スターマー首相の去就を巡って英政治は流動的になっているが、ライバルと目されるバーナム氏が、財政規則の変更を全て拒否する姿勢を示したことがポンドへの安心感に繋がっている模様。バーナム氏は、自身が政権を獲得した場合でも、政府が自主的に設定している借り入れ制限を変更しない方針を示した。リーブス財務相の財政ルールについて変更は行わず、防衛支出を財政規律の対象外とする措置も導入しないと述べている。なお、スターマー首相は本日も続投の意向を示していた。

 なお、IMFは英中銀は利上げの必要はない 必要なら利下げも検討すべきと提言していた。IMFは本日、26年の英成長見通しを1.0%に引き上げるとともに、英中銀は必要に応じて、柔軟に対応できるよう備えるべきだと指摘した。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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