ドル円、再度160円を試しそうな気配 イラン情勢見極め=NY為替概況 きょうのNY為替市場、緩やかなドル買いが見られ、ドル円は159円台半ばに上昇。再度160円を試しそうな気配が出ている。 イラン国営通信が、暫定和平合意に関する非公式の草案を伝え、合意の最終取りまとめから1カ月以内にホルムズ海峡の船舶航行を正常化する可能性が盛り込まれていると報じていた。しかし、これに対してホワイトハウスは報道を否定したことにドル高の反応を示していた模様。 ホワイトハウスは報じられたイランとの覚書について「完全なでっち上げ」と断じた。「イランの国営メディアの報道を信じるべきではない。イランメディアが報じた覚書はでっち上げだ」と述べている。 ただ、イラン情勢は依然として不透明なものの、何らかの合意が近々出るのではとの期待が市場では高まっている。原油相場は本日も下落。しかし、インフレとFRBのタカ派姿勢は年内は継続との見方も根強く、ドル円の下値を支えている。 、ユーロドルは1.16ドル台前半に値を落とした。1.1660ドル付近まで上昇していたものの、NY時間に入って伸び悩む展開。一方、ユーロ円はドル円の上昇に連れ高となり、一時185円台後半に上昇。上昇トレンドは維持している。 ECBの6月利上げへの期待は根強いものの、成長への配慮も必要との意見も出ていた。本日はデギンドスECB副総裁の発言が伝わっていたが、ECBは来月の政策判断で、イラン紛争が経済にどれほど深刻な影響を与えているかを慎重に見極めるべきだと語った。 エネルギーコストの高騰がユーロ圏のインフレには速やかに反応が表れた一方、経済成長に影響が及ぶのは比較的長い時間がかかりそうで、こうした遅れて出てくる影響を無視するわけにはいかないと論じた。もっとも同副総裁は任期の満了を5月末に控えている。 本日もポンドドルは売りが強まり、1.34ドル台前半まで下落。一方、ポンド円も214円台半ばから前半に値を落とした。 英国の政治的不確実性と地政学的緊張の中で、英国債の追加売りが起こる可能性があり、ポンドは依然ぜい弱な状態にあるとアナリストが述べている。スターマー首相の指導力への挑戦の可能性はすでに十分に織り込まれているものの、有力視されているバーナム氏による財政規律に関する保証が、英国債の更なる売りを防ぐのに役立っているという。 しかし、英国債売りが再燃するリスクが完全には消えたわけではない。同アナリストは「地政学的な再エスカレーションの局面は、英国債に影響を与える傾向がある」と述べている。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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