[今日の視点]石油=下落を想定も、主張の食い違いしか見当たらず

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は下落へ。中心限月の2026年10月限で100〜400円安程度を想定
する。戦闘終結やホルムズ海峡の解放を巡って、米国とイランの合意についての報道が
続いていることが重し。米アクシオスは米国とイランが合意に近づいており、トランプ
米大統領の承認待ちであると伝えた。円相場が1ドル=159円前半で円高・ドル安推
移していることも重し。
 イラン国営放送に続き、米アクシオスの報道を受けて合意の接近が連想されている。
ただ、米アクシオスは60日間の停戦延長と核開発を巡る交渉開始、ホルムズ海峡の無
制限航行や、イランによる機雷除去が合意文章に記載される見通しであると伝えている
ものの、イランのエブラヒム・アジジ国家安全保障・外交政策委員長は、ウラン濃縮の
権利、濃縮ウランの保有、ホルムズ海峡の支配権、そして制裁の解除など、自らのレッ
ドラインから後退することはないと明言しており、主張の食い違いしか見当たらない。
 また、ベッセント米財務長官にいたっては、ホルムズ海峡の航行が自由となりイラン
が高濃縮ウランを引き渡し、核開発計画の停止を確約すれば対イラン制裁を緩和すると
述べ、合意がおそらく不可能な水準までハードルを引き上げている。ベッセント米財務
長官は、ホルムズ海峡の通行料を巡りオマーンがイランに協力した場合の制裁も示唆し
た。米アクシオスが報道するようにホルムズ海峡の無制限航行が合意に近いなら制裁を
示唆する必要はない。オマーンを爆破するというトランプ米大統領の発言も意味不明
で、実際のところ合意は誰にも見えていないのだろう。
 米エネルギー情報局(EIA)で米石油在庫は急減している。米国の輸出制限は不可
避のように見えるが、禁輸による世界経済の大混乱が目に見えていることからベッセン
ト米財務長官が苛立ちを隠せなくなっていると想像するのは行き過ぎだろうか。米国の
石油輸出が止まると、魔の6月となる可能性が高い。
 時間外取引でニューヨーク原油7月限は前日比0.10ル安の88.80ドルで取引
されている。本日これまでのレンジは88.26〜88.92ドル。
<今日の予定>
◆ 日本 ◆
【経済】08:30 労働力調査(失業率) 2026年4月(総務省)
【経済】08:30 一般職業紹介状況(有効求人倍率) 2026年4月(厚生労働省)
【経済】08:50 鉱工業生産指数 2026年4月速報(経済産業省)
【経済】08:50 小売業販売額 2026年4月速報(経済産業省)
【経済】13:00 自動車生産・輸出実績 2026年3月(JAMA)
【工業】09:30 ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
【納会】--:-- ゴムTSR20 2026年6月限(大阪取引所)
【決済】--:-- プラッツドバイ原油 2026年5月限(東京商品)
◆ トルコ ◆
【休日】--:-- 犠牲祭
【経済】16:00 貿易収支 2026年4月(トルコ統計機構)
◆ ドイツ ◆
【経済】16:55 雇用統計 2026年5月(連邦雇用庁)
【経済】21:00 消費者物価指数 2026年5月速報(連邦統計庁)
◆ フランス ◆
【経済】15:45 国内総生産 2026年1-3月期確報値(INSEE)
【経済】15:45 消費者物価指数 2026年5月速報(INSEE)
◆ イギリス ◆
【納会】--:-- ブレント原油 2026年7月限(ICE EUROPE)
◆ スイス ◆
【経済】16:00 景気先行指数 2026年5月(KOF経済研究所)
◆ 南アフリカ ◆
【経済】21:00 貿易収支 2026年4月(財務省歳入局)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:30 卸売在庫 2026年4月速報値(商務省)
【経済】22:45 シカゴ購買部協会景気指数 2026年5月(シカゴ購買部協会)
【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA)
【商品】5/30 04:30 建玉明細報告(CFTC)
【納会】--:-- 改質ガソリン 2026年6月限(NYMEX)
【納会】--:-- ヒーティングオイル 2026年6月限(NYMEX)
◆ カナダ ◆
【経済】21:30 国内総生産 2026年1-3月期(カナダ統計局)
【経済】21:30 産業別国内総生産 2026年3月(カナダ統計局)
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