<金> NY金8月限は今月11日に4046.2ドルまで値を落とした後、反騰となり、、 17日に4403.6ドルまで浮上した。しかし17日の引け後、米連邦公開市場委員 会(FOMC)でウォーシュFRB議長がタカ派と評価され、ドル高となり、18日は 急落した。 米国とイランが戦闘停止に向けた暫定合意に署名を交わしたことで、中東情勢をめぐ る不透明感が和らいでいることで安全資産を求める動きが後退している。また米利上げ 観測がNY金の重石になっている。 米消費者物価指数(CPI)は今年3月に+3.3%を記録した後もその後の原油高 を受けて4月は+3.8%に達したうえ、5月は4.2%と23年4月以来の高水準を 記録した。 一方の5月米生産者物価指数(PPI)も+6.5%と約3年半ぶりの水準に到達。 インフレ高進の様子を見せていた。 インフレ高進にもかかわらず、人工知能(AI)需要の増加を受けてAI関連企業は 好決算を明らかにしているうえ、データーセンターの拡張などの設備投資が積極的に行 われていることを受けて、米雇用及び製造業は好調を保っている。 また、5月の米小売売上高の前月比は事前予想の+0.5%を上回る+0.9%に達 していたことが明らかとなった。米経済の70%を占める個人消費が堅調な伸びを見せ ていることは、米経済にとって明るい材料になると同時に、利上げ観測を強める要因に なっている。 原油価格が下落していることで、個人消費がさらに刺激される可能性が高いことは、 米連邦準備理事会(FRB)による利上げ観測を強める根拠となる。 利上げ観測が強まるなかドル買い傾向が強まっていることも、NY金市場にとっての 重石となるため、NY金8月限は修正高があっても17日に付けた4403.6ドルを 抵抗線にしての頭重い動きが続くことになりそう。強気相場に戻るには、まず4300 ドル台を回復しての値固めが必要。 <銀> NY銀7月限は今年3月23日以来の低水準となる6159.50セントの安値を付 けた後に浮上し17日に7218セントまで浮上したが18日には反落に転じている。 米国とイランの戦闘停止に向けた暫定合意に署名が行われたことで、中東情勢の不透 明感は後退するなかドル買い傾向が強まったことが重石となっている。 ただ一方で太陽光パネルや電気自動車、人工知能(AI)関連を中心に産業用として の銀需要は底固いと予想され、価格が下落したことでこれらの産業用需要が喚起される 可能性がある。 6500セントが目先の下値支持線として意識されるなかで底固く推移することにな るか。今後、7月限から9月限に限月移行がさらに進むが、7月限の手じまい売りを警 戒。 <白金> NY白金7月限は今月11日に1641.30ドルの安値まで値を落とした後に浮上 し1800ドル台まで値を伸ばしていたが、その後、再び軟化に転じている。 米国とイランが戦闘停止に向けた暫定合意に署名をしたことで中東情勢不安は後退し ているが、米利上げ観測が強まるなかドル買い傾向が強まっていることが重石となって いる。 人口知能(AI)関連需要の底固さが見込まれる一方、価格高騰の影響から投資需要 が後退した結果、今年第1四半期は供給過剰に陥ったことからも、価格の上昇に対する 反応が強まると予想される。 1800ドルを抵抗線としたもちあいが想定される。今後、7月限から10月限に限 月移行がさらに進むが、7月限の手じまい売りを警戒。 <パラジウム> NYパラジウム9月限は今月15日に1380ドル台まで値を伸ばした後もしばらく この水準でもちあったが18日には反落に転じている。 独自の要因に乏しいなか金や白金に連動する動きとなっている。金、白金の頭重い動 きが見込まれるだけに、目先は1300ドルを挟んでの高下となりそう。 MINKABU PRESS
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