今週の【早わかり株式市況】反発、AI半導体は不安定ながらバリュー株に循環物色

配信元:株探
著者:Kabutan
■今週の相場ポイント
 1.日経平均は2週ぶり反発、一時7万円回復
 2.米半導体株や韓国株に左右される展開続く
 3.相場急落の場面も、AI過剰投資懸念が再燃
 4.バリュー株に循環物色、自動車・銀行など
 5.個別株の売買活発、グロース250大幅高

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比383円(0.6%)高の6万9744円と、2週ぶりに上昇した。

 今週はAI・半導体関連株に強弱観が対立し、日経平均は2週ぶり上昇とはいえ週を通じて不安定な値動きが目立った。一方、AI・半導体以外のセクターは総じて堅調でTOPIXは前週末比2.6%高に。東証グロース市場250指数は同7.4%高と気を吐いた。

 週明け6月29日(月)の日経平均は上昇。前週末の米株安を受けて値下がりする場面もあったが、取引時間中にハイテク株の影響が大きい韓国株市場が下げ渋り、台湾市場が堅調に推移したことを横目に徐々に買い戻しの流れに。大引けにかけてプラス圏に切り返した。30日(火)も上昇。終値で3日ぶりに7万円台を回復した。主力の半導体関連株の一角に根強い買いが入った。月が替わって7月1日(水)も値上がりした。日経平均は一時7万2000円近い水準まで上値を伸ばした。前日の米株高を手掛かりに朝方はリスク選好ムードが広がったものの、その後に同時間帯の韓国市場が荒れ模様となり、日本株もモメンタムが失速した。2日(木)は急落。またぞろAIへの過剰投資懸念が再燃し、前日の米国株市場でハイテク株が大幅安となった流れを引き継いだ。日経平均は一時1800円近い下げをみせた。一方、この日は自動車や銀行、消費関連などバリュー株が強く、循環物色の動きがみられた。TOPIXはプラス圏で着地。個人投資家を中心に個別株への売買が活発でグロース250指数も高かった。3日(金)は大幅反発。朝方は前日のリスク回避ムードが継続し、下値模索の展開となったが、押し目買い意欲は強く全体相場は一気に切り返した。日経平均は一時1000円超安から一転して1000円あまり上昇し、取引を終えた。

■来週のポイント
 来週はAI・半導体相場の勢いが続くか、それとも失速して調整局面に入るかの見極めが焦点になりそうだ。日経平均は日足25日移動平均線に差し掛かっており、ここで反発できなければダウントレンド入りを覚悟しなければならない。ただ、仮にそうなった場合も内需系などへの買いや半導体の実需を背景にした押し目買いが期待できる。

 重要イベントとしては、国内では7日朝に発表される5月全世帯家計調査と5月景気動向指数、10日のオプションSQ算出が注目される。海外では6日に発表される米国6月ISM非製造業景気指数、7日に発表される米国5月貿易収支、8日に発表されるFOMC議事録(6月16日~17日開催分、9日3:00)、9日に発表される中国6月の消費者物価指数と生産者物価指数に注視が必要だろう。

■日々の動き(6月29日~7月3日)

【↑】   6月29日(月)―― 反発、韓国株下げ渋りで終盤切り返す
 日経平均 69468.11( +107.23、+0.15)  売買高26億9456万株 売買代金 11兆8255億円

【↑】   6月30日(火)―― 続伸、半導体関連の一角が買われ7万円台回復
 日経平均 70062.32( +594.21、+0.86)  売買高23億4571万株 売買代金 10兆8307億円

【↑】   7月 1日(水)―― 3日続伸、半導体株高も方向感欠く展開
 日経平均 70474.96( +412.64、+0.59)  売買高22億7493万株 売買代金 10兆4435億円

【↓】   7月 2日(木)―― 4日ぶり反落、AI半導体株が軒並み安
 日経平均 68733.15( -1741.81、-2.47)  売買高24億764万株 売買代金 11兆2038億円

【↑】   7月 3日(金)―― 急反発、朝安もキオクシア上昇で買い安心感
 日経平均 69744.07( +1010.92、+1.47)  売買高22億5276万株 売買代金 11兆8974億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、30社が上昇
 (2)上昇率トップはSUMCO <3436> など金属製品
 (3)ベイカレント <6532> などサービス、上組 <9364> など倉庫・運輸、ミガロHD <5535> など不動産といった内需株が高い
 (4)東京海上 <8766> など保険、プロクレHD <7384> など銀行、日本取引所 <8697> などその他金融といった金融株も買われた
 (5)OSG <6136> など機械、スズキ <7269> など自動車、東京計器 <7721> など精密機器といった輸出株も堅調
 (6)AI半導体関連株安受けフジクラ <5803> など非鉄が下落率トップ

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
 1(1) フィジカルAI 
 2(2) 半導体 
 3(3) データセンター 
 4(4) 半導体製造装置 ── 韓国大手の大規模設備投資に関心集まる
 5(5) 人工知能 
 ※カッコは前週の順位

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