きょうの為替市場、ドル円はロンドン時間の早朝に162.35円まで上昇したものの、その後は伸び悩む展開。イラン情勢が引き続き緊迫化しており、米軍がイランの140箇所の標的に攻撃を実施。イランもホルムズ海峡の封鎖を宣言している。「停戦合意は破棄も協議は継続」として、市場も楽観的に見てはいるものの、懸念は燻る状況。 そのような中、市場の関心の軸足はFRBの動向に移っている。短期金融市場では年内1回の利上げを100%、2回を50%程度の確率で織り込んでいる。これについてはイラン情勢と原油高の動向にも左右されそうだが、FRBの利上げ期待も一時期よりは後退している状況。 今週は明日の米消費者物価指数(CPI)と15日にウォーシュ議長が議会証言を行う。CPIについては、総合指数は前月比で低下が見込まれているほか、コア指数も前月比0.2%上昇と落ち着いた内容が見込まれているようだ。 日本国内では先週の片山財務相の発言以降、GPIFの動向に注目が集まっているようだ。GPIFの運用資産は2026年3月末で約294兆円となっており、ポートフォリオの基本配分は国内外の株式と債券に25%づつの割合となっている。 財務相の発言は、「国内の金融資産への投資を大幅に増やすよう促す措置を進める」というものだが、26年3月時点の海外分の状況は外国株式が約74.4兆円(配分比率24.8%)、外国債券が約73.4兆円(24.5%)となっている。 例えばこれを20%づつに減らして国内の割合を増やせば、単純計算で27-30兆円程度か、3月以降の海外株式の動向を考慮すれば、それ以上の円需要が生み出される計算となり、投資家の関心を集めているようだ。本日は木原官房長官がGPIFの基本ポートフォリオについて、「必要なら見直すこともあり得る」との認識を示していた。 ただし、政府関係者からは「基本ポートフォリオを直ちに見直す計画はない」との発言も伝わっており、日本の当局が、新たな口先介入の手法として使っているのかは未知数。 日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は163円に観測されている。 13日(月) 163.00(17.7億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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