NY時間の終盤に入って、ドル円は159円台前半での推移。市場ではキャリー取引を巡る意識に変化も出ている。足元でキャリー取引の調達通貨を円からスイスフランに切り替える動きが出ているという。日米当局による円安是正に向けた協調介入で円相場のボラティリティが高まったほか、日本の金利上昇によって従来の円キャリー取引の魅力が低下しているため。 米商品先物協会(CFTC)の最新データでも、ファンド勢は8月11日までの週にスイスフランの売り越しを約2カ月ぶりの水準近くまで積み増した一方、円の売り越しは2週連続で縮小させていた。スイスの政策金利がゼロ近辺にあり、スイス中銀にもフラン高を抑制したい意向があると見られていることから、キャリー取引の新たな調達通貨としてスイスフランへの関心が高まっている。 この動きは、中長期的には円安圧力を弱める可能性がある。これまで円安を支えてきた円キャリー取引が縮小すれば、日米金利差が大きい状況が続いたとしても、円ショートが以前ほどは積み上がりにくくなる。ただ、足元では円高を巻き戻す動きも根強く、ドル円は再び159円台まで戻している。 USD/JPY 159.15 USD/CHF 0.8008 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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