【これからの見通し】ベッセント米財務長官の発表待ち、米債動向とドルの方向性を確認へ 週明けの東京市場はベッセント米財務長官の発表待ちのムードが広がっている。ドル円は158円台後半、ユーロドルは1.16台後半、ポンドドルは1.36台前半から半ばの狭いレンジでの揉み合いに終始した。 ベッセント米財務長官は、対イラン「史上最も厳しい制裁」と財政健全化策を公表することとなっている。タイミング的には対イラン制裁がまず発表されそうだ。 対イラン制裁については、イランを経済的に完全孤立させる「前例のない規模の金融攻勢」に乗り出す、としている。このような場合、原油供給の滞りやサプライチェーンが制約されることから物流が滞り、物不足からインフレ圧力が広がるだろう。 また、先週は米財務省が長期国債買戻し増額を表明しており、米財務長官の財政健全化策は、その強化や延長線上にあるものとなりそうだ。短期的には米長期債利回り上昇の抑制に効果がありそうだ。しかし、より長い目でみると、米政府による米債市場への介入姿勢が嫌気され、ドルからその他主要リスク資産への転換が進む可能性が指摘されている。この場合、ドル離れ・ドル安の動きとなろう。 米債利回りは、インフレ懸念で上昇、財政健全化策で低下の圧力がせめぎ合うこととなりそうだ。ただ、より長期的には米国売り的な反応が広がる可能性もあり注意したい。その場合、米債動向に加えて、株式、金、原油などの各資産クラスの動きも併せてみる必要があろう。 ドル相場は、米債利回り上昇でドル買い、といった単純な反応とはならない可能性がある点に注意しておきたい。 この後の海外市場で発表される経済指標は、メキシコ実質GDP(確報値)(2026年 第2四半期)が発表される程度となっており、材料難だ。発言イベント関連では、上記のベッセント米財務長官の発言に注目が集まるほか、ウクライナ独立記念日でゼレンスキー大統領が演説を行う。政治的な材料が多くなりそうだ。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。