きょうの為替市場、ドル円は先週のドル安の流れが一服する中、159円台に再上昇。一時159.30円付近まで買われた。ただ、160円台には慎重な雰囲気が続いており、介入への警戒感に加え、米財政を巡る懸念や日銀の早期利上げ観測が上値を抑えている。 先ほど、米財務省が米国債の買い戻し拡大に「財務省一般勘定(TGA)」を活用する可能性があると報じられていたが、市場では米財務省が先週、長期ゾーンの米国債の買い戻し増額を発表したことへの反応が続いている。 ベッセント財務長官が米国債利回りの抑制に積極姿勢を示す中、一部では米財務省が利回り管理を強めれば、最終的にはドルの信認低下に繋がるとの警戒も出ている。オプション市場では、この先1カ月のドル下落に備えたプレミアムが上昇しており、ファンド勢も8月を通じてドルの弱気ポジションを積み増していると見られている。 一方、円については日銀の9月利上げ観測が高まっており、短期金融市場では80%の確率で利上げを織り込んでいる。高市政権も利上げを容認しているとの観測が出ているほか、日米協調介入後にはベッセント財務長官から日銀の早期利上げを促すような発言も聞かれ、市場では日銀が従来よりもペースを速め、9月か10月に追加利上げに踏み切るとの期待が強まっている。 今週は氷見野副総裁の講演も予定されており、早期利上げへの手掛かりが示されるかが注目される。ただ、こうした観測にもかかわらず円買いの反応は限定的で、ドル円は159円台を維持。日本のインフレや成長などのファンダメンタルズを踏まえれば、日銀の利上げ余地はそれほど大きくないとの見方も根強いようだ。 テクニカル面では、200日線を維持していることから、下値では買い意欲が確認されている。ただ、現在値の上には21日線が159.45円付近、さらに100日線が160円に控えている。まずは21日線を明確に上抜けられるかが焦点で、突破すれば160円を試す余地が出てくる。一方、200日線を割り込めば介入後の円高方向への動きが再び強まる可能性もありそうだ。 日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。 24日(月) 現行付近にはなし MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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