【これからの見通し】前日の米指標を受けたドル高水準での推移、次の材料探しに 東京市場は狭いレンジでの取引だった。ユーロドルに至っては1.1650台でわずか9ポイントの値動きにとどまっている。ドル円は159円台前半で売買が交錯したが、159.31レベルの前日NY終値から離れずの取引となった。氷見野日銀副総裁の一連の発言からは、9月利上げに関する具体的な言及は見られず、足元ではやや円安に振れている。 前日NY市場で発表された米PCE価格指数、GDP改定値、耐久財受注などが総じて堅調な結果だった。これを受けて米債利回りがやや上昇し、ドル指数も上昇した。ドル指数は200日線と10日線が交錯する水準へと上昇しており、今後のドル相場の分岐点に差し掛かっている。 この後の海外市場では、東京市場が静観したことを受けて、ほぼ前日NY終値付近で取引が開始する。再び本日のスタート地点についた感もあり、新たな材料探しとなりそうだ。 足元で最も注目されているのが、本日から始まったジャクソンホール会議だ。特にあすのウォーシュ米FRB議長の基調講演に市場の視線が集まっている。フォワードガイダンスや自身の金利見通しを示さない方針の同議長とあって、市場は金融政策の方向性のヒントを得ることに苦労しそうだ。同議長のインフレや経済全般に関する現状認識から何らかの示唆が得られないのか、市場は躍起になりそうだ。 中東関連では、ホルムズ海峡をめぐる船舶航行の安全性が担保されるのかどうかがポイントとなっている。市場では「タンカーが正体不明の飛翔体に被弾」に敏感に反応する場面があり、まだ安心しきれない面が指摘される。NY原油先物動向がリスク動向の指針となっており、足元では81ドル台とやや上値が抑えられている。 この後発表される経済指標は、南ア生産者物価指数(PPI)(7月)、メキシコ雇用統計(7月)、メキシコ貿易収支(7月)、ブラジル雇用統計(7月)、カナダ経常収支(2026年 第2四半期)、米卸売在庫(速報値)(7月)、米新規失業保険申請件数(08/16 - 08/22)など。米新規失業保険申請件数は20.8万件と前回の20.6万件からわずかに増加する程度の予想となっている。ドル相場の変動性にとっては、強弱のサプライズが必要となろう。 発言イベント関連では、ECB議事録(7月23日開催分)、ハマック・クリーブランド連銀総裁のTV出演、米7年債入札(440億ドル)などが予定されている。ジャクソンホール会合(29日まで)について、植田日銀総裁が欠席する代わりに田村委員が代理出席する。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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