【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における8月 25日時点の大口投機家の売り越しは504万8658枚となり、前週の547万 9300枚から縮小した。取組高合計は5314万5898枚となり、前週から 140万8171枚(2.7%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が1.0%減、債券 合計が3.7%増、為替合計が2.3%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 1.7%減、エネルギー合計は1.2%増、金属合計は2.3%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で手じまい売り、新規売 りが出て売り越しを拡大、債券で買い戻しが手じまい売りを上回って売り越しを縮小し た。為替は新規買い、買い戻しが入って売り越し(ドル買い)を縮小した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、米政権が新たな対イラン制裁を発表し、イランとのビジネス関係を維持する 国や団体に対する二次制裁の対象を拡大した。一方、ウォーシュ米連邦準備理事会(F RB)議長はジャクソンホール会議の講演で利上げを示唆した。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が6万3298枚売り越し(前週5万2893 枚売り越し)、ユーロは3万6352枚売り越し(同5万9088枚売り越し)、英ポ ンドは4万4524枚売り越し(同5万4573枚売り越し)となった。ユーロは新規 買い、買い戻しが入って売り越しを縮小した。 商品市場では、原油がパキスタンがイランとの協議で進展が見られたとしたことが圧 迫要因になったが、米国がイランの要求を拒否すると、下げ一服となった。金は米政権 のイラン制裁発表をきっかけに利食い売りが出て調整局面を迎えた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が12万3449枚買い越し(前 週12万2090枚買い越し)に拡大した。新規買いが新規売りを上回った。ニューヨ ーク金は24万3334枚買い越し(同22万2189枚買い越し)、ニューヨーク・ プラチナは1万5386枚買い越し(同1万3039枚買い越し)に拡大した。金は新 規買い、買い戻しが入り、プラチナは新規買いが新規売りを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが44万0915枚買い越し(同30万 2142枚買い越し)、大豆は22万1427枚買い越し(同19万0961枚買い越 し)に拡大した。コーン、大豆ともい新規買い、買い戻しが入った。前週のコーンは、 米生産量引き下げ観測や小麦急騰を受けて買い優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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