―2026年9月 米国株式市場の軌跡:S&P投資戦略部(2026年10月配信)― ●市場概況 9月の米国株式市場は小幅に下落しました。月を通じて、金利の上昇や世界的な債券利回りの上昇に加え、中東における地政学的緊張の再燃が市場の重しとなりました。S&P500 は月間で0.3%下落しましたが、第3四半期では2.3%上昇し、年初来の上昇率は12.7%となりました。もっとも、指数全体の値動きは小幅にとどまったものの、その裏では市場のけん引役が大きく変化し、超大型テクノロジー株やその他の高ベータ銘柄へのシフトが鮮明となりました。 相場の裾野は狭まりました。9月の底堅さは米国大型株全般に広がったものではなく、超大型株に集中していたためです。 S&P 500均等加重指数は4.8%下落し、時価総額加重ベースのS&P 500を4ポイント以上下回りました。一方、S&P 500 トップ 50は1.9%上昇しました。S&P 500均等ウェイト指数は年初来では10.0%上昇とプラスを維持していますが、S&P 500の12.7%の上昇には及びませんでした。 中小型株も出遅れました。S&P 中型株 400指数は4.2%下落し、S&P 小型株 600指数が5.6%下落したため、いずれも第3四半期ではマイナスとなりました。それでも、小型株は年初来では14.1%上昇しており、主要な時価総額別セグメントの中で最も高い上昇率を維持しました。 ●セクター別・業種別動向 AI(人工知能)関連投資の規模や収益化への懸念が高まる中でも、AIインフラへの継続的な投資が情報技術セクターを下支えし、9月は4.5%上昇しました。また、メタ・プラットフォームズによる最新のAIエージェントの導入が追い風となり、コミュニケーション・サービスは4.3%上昇しました。ヘルスケア・セクターは0.9%下落したものの、月間では3番目に高いパフォーマンスを示したセクターとなりました。 クレジット・スプレッドの拡大が重しとなり、金融セクターは7.2%下落しました。素材セクターは、商品市場全般が堅調だったにもかかわらず、6.7%下落しました。また、金利上昇と債券利回りの上昇が、金利動向の影響を受けやすい不動産セクターの重しとなり、同セクターは6.1%下落しました。 金利上昇、先進国の債務問題に対する懸念の高まり、根強い地政学的不透明感、そしてAIインフラへの継続的な投資を背景に、セクター間のパフォーマンスには大きなばらつきが見られました。 ●ファクター ファクター別のパフォーマンスでも、成長株やリスク感応度の高い銘柄への集中が見られ、9月下旬のリスクオンへのシフトが追い風となりました。S&P 500の主要ファクター指数では、モメンタムが3.2%、ハイベータが3.1%、ピュアグロースが2.2%、グロースが2.0%それぞれ上昇し、いずれもS&P 500を上回りました。年初来では、ハイベータとモメンタムが引き続き主要ファクターの中で上位となっています。また、グロースの相対的な強さは、情報技術セクターが市場をけん引した動きとも整合的でした。 ディフェンシブ戦略は総じて下落しました。高配当は7.6%、配当貴族は6.0%それぞれ下落しました。低ボラティリティは5.4%、GARPは5.1%下落し、バリューも3.1%下落しました。9月は、幅広い銘柄が上昇に参加した8月の動きが反転し、成長志向のファクターと、インカム、バリュー、低ボラティリティ戦略とのパフォーマンス格差が一段と鮮明になりました。 ●ボラティリティと銘柄間格差 1ヵ月物のインプライド・ボラティリティを示すVIX指数は14.9から16.3へ上昇しました。一方、1日物と9日物のインプライド・ボラティリティはより大幅に上昇し、それぞれ12.2、14.2で月末を迎えました。また、S&P 500構成銘柄のボラティリティを示すCboe S&P 500 Constituent Volatility Index(VIXEQ)も、35.8から39.8へ上昇しました。 第3四半期の決算発表シーズンを控える中、銘柄間のリターン格差は引き続き高水準となりました。Cboe S&P 500 Dispersion Index(DSPX)は9月末に36.2となり、月間で3.7ポイント上昇しました。また、S&P 500の過去12ヵ月平均の銘柄間リターン格差は、2008年9月から2009年8月にかけて記録した高水準に迫りました。銘柄間の相関は小幅に上昇したものの、0.11と引き続き低水準にとどまりました。 関連リンク: ・U.S. Dashboard September 2026 ・U.S. Sector Dashboard September 2026 ・S&P 500 Factor Dashboard September 2026 ・Dispersion, Volatility & Correlation Dashboard September 2026 ・Daily Market Insights ※本コンテンツは、人工知能(AI)ツールの支援を受けて作成された可能性があります。AIツールは提案や洞察を提供する場合がありますが、最終的なコンテンツは、S&P Dow Jones Indicesの人間の担当者によって作成、確認、編集、承認されています。 ・S&Pダウ・ジョーンズが提供する 指数に関する詳細は[こちら]をご覧 ください ・免責事項について:免責条項 | S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。