東京株式(大引け)=40円高、上値重い展開も引けにかけて締まる

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 9日の東京株式市場は売り買い交錯で日経平均は方向感の伴わない狭いレンジでの往来となったが、大引けにかけて締まり前日終値を上回った。

 大引けの日経平均株価は前営業日比40円94銭高の2万1802円59銭と反発。東証1部の売買高概算は11億544万株、売買代金概算は1兆9426億1000万円。値上がり銘柄数は705、対して値下がり銘柄数は1318、変わらずは117銘柄だった。

 きょうの東京市場は買い手掛かり材料難のなか、前日の米株市場でNYダウが4日ぶり反落したことや為替が円高に振れたこともあり、日経平均は上値の重い展開を強いられた。前週に600円強の上昇をみせていたことで、目先一段の上値追いには慎重なムードが漂う。機関投資家のポジション調整の売りが重荷となり一時2万1700円を割り込む場面もあった。ただ、半導体関連などをはじめ主力輸出株に高いものが目立ち、後場は頑強な値動きをみせ、結局、日経平均はプラス圏で着地。新紙幣発行に関連する銘柄が軒並み人気化したことも投資家心理にポジティブに作用した。もっとも値下がり銘柄数は全体の6割を占め、TOPIXは前日終値を下回った。全体売買代金は2兆円に届かなかった。

 個別では、ソニー<6758>が断トツの売買代金をこなし大幅高に買われたほか、任天堂<7974>も上昇した。ファナック<6954>が堅調、東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>など半導体関連も買い優勢。トヨタ自動車<7203>も頑強な値動きを示した。デザインワン・ジャパン<6048>が値上がり率トップに買われ、日本電波工業<6779>、技研製作所<6289>も活況高。アンリツ<6754>も物色人気。日本金銭機械<6418>、オーイズミ<6428>、グローリー<6457>がなど紙幣刷新関連も値を飛ばした。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、ZOZO<3092>も下落。セブン&アイ・ホールディングス<3382>も値を下げた。リソー教育<4714>が値下がり率トップに売り込まれ、ダブル・スコープ<6619>、ネクステージ<3186>、レノバ<9519>などが急落。曙ブレーキ工業<7238>も大幅下落した。

出所:minkabuPRESS 株式情報

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