12日の東京株式市場は、リスクオフの巻き戻しが入り急反騰、寄り後一貫して下値を切り上げる展開となり、大引けの日経平均は2万1600円台を回復した。 大引けの日経平均株価は前営業日比454円73銭高の2万1602円75銭と大幅反発。東証1部の売買高概算は14億8033万株、売買代金概算は2兆7885億2000万円。値上がり銘柄数は1867、対して値下がり銘柄数は213、変わらずは43銘柄だった。 きょうの東京市場は、前日までの地合いとは打って変わり、一気にリスク選好の流れに傾いた。カナダの裁判所が中国通信機器最大手ファーウェイのCFO保釈を認めたと伝わり、米中貿易摩擦問題への懸念がやや和らぎ広範囲の銘柄に買い戻しが流入した。外国為替市場で1ドル=113円台前半で円安含みに推移したことも、投資家のセンチメント改善に貢献した。業種別では精密や電機、機械といった輸出株の戻りが目立ったほか証券株も買い戻された。株式需給面では、高速自動売買によるトレンドフォローの機械的な資金流入が上げ足を助長、今週末にメジャーSQ算出を控え、先物主導の裁定買いが全体相場を押し上げに一役買った。東証1部全体の88%の銘柄が上昇するほぼ全面高商状となり、売買代金も2兆8000億円弱に広がった。 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>は大幅高。ソニー<6758>、村田製作所<6981>が高く、トヨタ自動車<7203>も買い優勢だった。東京電力ホールディングス<9501>が大きく買われた。宮越ホールディングス<6620>はストップ高となり、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>、ネオス<3627>、UACJ<5741>なども値を飛ばした。日本ライフライン<7575>が上値を伸ばし、ヤマハ<7951>も上昇した。 半面、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が急落、LIXILグループ<5938>も大幅安となった。東京個別指導学院<4745>は値下がり率トップに売られた。TOKYO BASE<3415>、ネクステージ<3186>が値を下げたほか、ビックカメラ<3048>、東洋ゴム工業<5105>なども安い。 出所:minkabuPRESS 株式情報
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