パウエル講演を受け07年以来の水準までフラット化が進む=NY債券概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
米国債利回り(NY時間16:32)
2年債   2.620(+0.004)
10年債  2.813(-0.013)
30年債  2.961(-0.019)
期待インフレ率  2.102(+0.010)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で10年債利回りは低下。この日のパウエルFRB議長のジャクソンホールでの講演では、従来通りに漸進的な利上げ姿勢を示した一方で、「インフレが2%超で加速する明らかな兆候はなく、経済の過熱リスクは高まっていない」との認識も示した。

 従来から姿勢が大きく変わった印象はないが、インフレが急速に進む環境にはなく、慎重姿勢が示されたことで、長期ゾーン中心に利回りは下げている。

 10年債利回りは2.81%付近まで低下した一方で、2年債は2.62%に上昇。この結果、2-10年債の利回り格差は19(前日21)まで縮小しており、2007年以来の水準までフラット化が進んでいる。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美 

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。