日経平均株価 始値 21599.67 高値 21933.99(11:29) 安値 21542.37(09:09) 大引け 21794.32(前日比 +116.06 、 +0.54% ) 売買高 14億6866万株 (東証1部概算) 売買代金 2兆7034億円 (東証1部概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は朝安後切り返し続伸、前場高値形成後に後場伸び悩む 2.取引時間中の習近平発言を受け主力株中心に買い戻される展開に 3.為替市場は朝方に円高警戒ムードも取引時間中に円安方向に振れる 4.後場に入ると海外投資家とみられる戻り売りで上げ幅を縮小 5.売買代金は2週間ぶりの高水準に膨らむ ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは46ドル高と反発。米中貿易戦争への懸念が和らぎ、インテルやIBMなどハイテク株を中心に買いが先行した。 東京市場では、朝安後に主力株への買い戻しが全体を押し上げた。日経平均株価は一時2万1900円台まで上値を伸ばしたが、後半は上げ幅を縮小し、2万1800円を下回って着地した。 10日の東京市場は、朝方は売りに押される展開で日経平均は安く始まったが、その後は上値指向を鮮明とした。前日の米国株は高かったものの終盤急速に伸び悩んだほか、取引開始時に為替がドル安・円高に振れていたこともあってリスク回避の売りが先行した。しかし、下値では買い板が厚い。その後中国の習近平国家主席がアジアフォーラムの演説で輸入関税引き下げなどに言及したことが伝わると、輸出主力株をはじめ広範囲に買いの勢いが増す展開に。為替が取引時間中に円安方向に振れたこともあって、日経平均は一時250円以上高くなる場面もあった。前引け時点では大幅高で2万1900円台まで上値を伸ばしたが、後場は海外筋とみられる機関投資家の戻り売りを浴びて伸び悩んだ。なお、東証1部の売買代金は3月28日以来、約2週間ぶりの高水準に膨らんだ。 個別では、トヨタ自動車<7203>が堅調、ソニー<6758>、ファナック<6954>も買われた。東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>、安川電機<6506>も高い。トーセイ<8923>、ペッパーフードサービス<3053>が値を飛ばし、リソー教育<4714>も大幅高。JUKI<6440>も物色人気となった。三井金属<5706>、牧野フライス製作所<6135>、コジマ<7513>なども上昇した。 半面、売買代金断トツの任天堂<7974>は軟調、マネックスグループ<8698>も大きく利食われた。小野薬品工業<4528>が大幅安、資生堂<4911>、花王<4452>などの下げも目立つ。フリービット<3843>、4℃ホールディングス<8008>、高島屋<8233>も大きく値を下げた。オンワードホールディングス<8016>が下落、パーソルホールディングス<2181>、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>も安い。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、信越化 <4063> 、日東電 <6988> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約79円。 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、花王 <4452> 、リクルート <6098> 、資生堂 <4911> 、エーザイ <4523> 。押し下げ効果は約51円。 東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)機械、(3)石油石炭製品、(4)ゴム製品、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)サービス業、(3)食料品、(4)小売業、(5)倉庫運輸関連。 ■個別材料株 △SYSKEN <1933> [東証2] 前期経常を22%上方修正、配当も5円増額。 △ドーン <2303> [JQ] 6-2月期(3Q累計)経常が63%増益で着地。 △ワンダコーポ <3344> [JQ] ペッパー <3053> とFC契約締結、第1号店を6月オープン。 △リソー教育 <4714> 19年2月期は16%営業増益で2円増配。 △タカラバイオ <4974> 大塚製薬と遺伝子治療薬での提携。 △ジャパンエン <6016> [東証2] 船舶の環境規制に対応するシステムの初号機を納入。 △オンキヨー <6628> [JQ] 「中国TCL集団と業務提携」との報道。 △コジマ <7513> 上期経常が3倍増益で着地、12-2月期も67%増益。 △フジ <8278> 19年2月期は5期連続で最高益更新。 △トーセイ <8923> 三菱UFJ証券が目標株価を1800円に引き上げ。 ▼ライク <2462> 12-2月期(3Q)経常は20%減益。 ▼ラピーヌ <8143> [東証2] 前期経常が下振れ着地、今期は26%減益へ。 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)トーセイ <8923> 、(2)ペッパー <3053> 、(3)リソー教育 <4714> 、(4)邦チタ <5727> 、(5)燦HD <9628> 、(6)JUKI <6440> 、(7)スルガ銀 <8358> 、(8)石川製 <6208> 、(9)パンチ <6165> 、(10)OATアグリ <4979> 。 値下がり率上位10傑は(1)ライク <2462> 、(2)小野薬 <4528> 、(3)フリービット <3843> 、(4)エスクロAJ <6093> 、(5)4℃ホールデ <8008> 、(6)パソナG <2168> 、(7)高島屋 <8233> 、(8)フェリシモ <3396> 、(9)マネックスG <8698> 、(10)オンワード <8016> 。 【大引け】 日経平均は前日比116.06円(0.54%)高の2万1794.32円。TOPIXは前日比6.06(0.35%)高の1731.94。出来高は概算で14億6866万株。東証1部の値上がり銘柄数は1129、値下がり銘柄数は873となった。日経ジャスダック平均は3971.45円(11.50円安)。 [2018年4月10日] 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。