【場況】 金は続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まり円高にもかかわらず米国の債務 膨張を背景としたドル離れの動きを受けてドル建て現物相場が3430ドル台に値を乗 せる堅調となったことを受けて先限は1万6326円まで過去最高値を更新した。 その後は現物の軟化に伴い上げ幅を縮小。 銀は円高を受けて売り優勢となった。 午前11時20分現在の前営業日比は、金標準が48〜74円高、金ミニが36.0 〜89円高、ゴールドスポットが338円高、銀が7.5〜0.9円安。 午前11時20分現在の出来高は、金が2万9197枚、金ミニが9400枚、ゴー ルドスポットが1380枚、銀が18枚。 【NY金は米政権のFRBに対する圧力などが支援】 NY金は米の債務膨張や関税政策が米経済に与える影響に対する見通し不透明感が嫌 気されて米国離れの動きの広がりや、長期金利の低下を受け堅調となった。8月1日の 米国の相互関税上乗せ分の交渉期限が近づくなか、日米間の相互関税は、前回発表の 25%から15%に引き下げられたが、他諸国との交渉には依然として不透明感が残 る。 22日に発表の7月の米製造業景況指数は事前予想を大幅に下回り米関税政策が製造 業に与える影響に対する懸念を深めているが、8月1日より相互関税が賦課された場 合、その影響はさらに高まりそうだ。 金先限は夜間取引で上場来高値1万6326円を付けた。ニューヨーク高と現物高が 支援要因になった。円相場は1ドル=146円台半ばで円高が一服した。銀先限は 179円まで下落した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、反落。前日の海外市場で買い優勢となった勢いを引き継 ぎ、朝方から堅調に推移。午前9時半頃に3438ドル台に上昇したが、ニューヨーク 金時間外取引が上げ一服となっていること、ドルの下値の堅さから戻り売り圧力が強ま り、3421ドル台まで下落。 午前11時現在、3421.39ドルで推移、銀は3911セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が3384.74ドル、銀が3886セント。 MINKABU PRESS
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