【これからの見通し】あすからの米物価統計発表を控えて、きょうは様子見に

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】あすからの米物価統計発表を控えて、きょうは様子見に

 週明けは比較的落ち着いた相場展開になっている。ドル円は107円を挟む水準での取引。ユーロドルは1.22台後半での揉み合いなど。クロス円は豪ドル円などでやや底堅さもみられている。米中貿易関連の話題に市場は引き続きネガティブな心理状態となりやすいものの、株式相場動向をみると、それも次第に慣れっこになってきた可能性もある。

 きょうは英国でハリファックス住宅価格、カナダで住宅着工件数が発表されるほかは、目立った経済統計発表は予定されていない。経済関連のイベントでは、IMFが世界経済見通しを公表する程度。材料難の週明け相場となりそうだ。

 あすにば米生産者物価指数、明後日には米消費者物価指数とFOMC議事録、12日には米輸入物価指数などが発表される。一連の米物価指標の発表を控えており、米債利回り動向もきょうは落ち着いたものとなりそうだ。

 新たな材料探しのムードもあるが、そのなかでは週末に行われたハンガリー総選挙でオルバン首相率いる与党が圧勝した。約3分の2の議席を獲得したという。中東などからの大量の移民流入に対して厳しい措置を講じることを打ち出しての勝利とあって、ポピュリズムの台頭となっている。欧州での摩擦の火種となることが懸念されそうだ。
  
minkabu PRESS編集部 松木秀明  

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