カナダドルは原油下落で売り優勢 米生産増への不安も=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうもカナダドルは売りが優勢となっており、ドルカナダは1.29ドル台半ばまで上昇し、カナダ円は81円台に下落している。前日はカナダ中銀の声明が慎重姿勢を強調していたことから、カナダドルは売りが優勢となり、ドルカナダは1.30ドルまで上昇する場面も見られていた。しかし、その後はカナダドルも買い戻しが入り、下げを取り戻す動きも見られている。

 きょうはドル高の流れもあるが、原油相場に売りが強まっており、心理的節目の60ドルを試す動きも見られている中、カナダドルも売りが優勢となっている模様。

 原油については、需要見通しは好調なものの、その分、生産も拡大している模様で、前日の米週間在庫統計では原油在庫が増加していた。

 リグの稼動数も増加しており、先週末発表された最新の指標では、米国内の原油のリグ稼動数は800基となっており、2015年以来の水準まで増加している。

 このところの原油価格上昇で米国内でのシェールオイルの生産が増加しており、それが需給を緩和させ価格をだぶつかせるのではとの不安も出ているのかもしれない。

USD/CAD 1.2949 CAD/JPY 81.94

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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