反落、米国の貿易戦争開始を警戒=NY原油概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=61.15(-1.45 -2.32%)

 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比は、期近2限月が1.45~1.43ドル安。トランプ米大統領が反対意見を押し切って、鉄鋼やアルミニウムの輸入品に高い輸入関税を課し貿易戦争を始めるとの懸念が根強い。輸入関税を巡る議論のなかで、コーン米国家経済会議(NEC)委員長が辞任し、歯止めが効かなくなるとみられている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、米原油生産量が週次の統計開始以来の最高水準を更新したことも圧迫要因。

 時間外取引から4月限は軟調に推移。米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で原油在庫が市場予想以上に増加したことが重しとなった。通常取引開始後、EIA週報で原油在庫が市場予想ほど増えなかったことから62.58ドルまで下げ幅を削った。ただ、上値は重く60.58ドルまで再び売りが強まった。

                         (minkabu PRESS編集部) 

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