NY時間の終盤になってドル買いが強まっており、ドル円は113円台を回復している。年末に向けたファンド勢などのドルショートの巻き戻しの流れが依然として続いている。米株も堅調に推移しており、米税制改革法案など政策期待がドルの買戻しを誘っている。トランプ大統領が「来年1月30日の一般教書演説までに道路や橋、空港などの改修を行うインフラ整備計画を発表する意向」と述べていたこともフォローとなっている模様。 しかし、本格的なドル買いとの見方は少ない。今週の米10年債利回りは、上院が米税制改革法案を可決したことによる週初の上昇から下げが続き、イールドカーブもフラット化が続いている。それにもかかわらず、ドルは堅調な値動きを維持している点からもポジション調整が中心であることが推測される。 ドル円はNY時間の終盤に入って買い戻しが膨らみ113円台を回復。前日急落していた日経平均がきょうは反発していたことで円高圧力も一服しており、きょうは一本調子の上げを演じている。週初につけた高値113.10円水準に顔合わせしている。目先はフィボナッチ水準が来ている113.25円付近が上値レジスタンスとして意識。 一方、ユーロドルはロングポジションの巻き戻しが続き、1.1775付近まで下落。午後になってドイツの社会民主党(SPD)が本日開催した党大会で、メルケル首相率いる与党との連立協議を行うことを支持したと伝わったことでユーロ買いが一時強まった。ユーロドルは上値を抑えていた1.18ドル台を回復し1.1815ドル付近まで上昇。しかし、直ぐに戻り売りに押されおり、1.18ドル台の上値抵抗が強まっている様子もうかがえる。 ただ、上値期待も依然として根強く下値では、押し目買いも断続的に入るようで下押しする動きまでには至っていない。 一方、ポンドは離脱交渉に関する報道に一喜一憂する展開。ロンドン時間から報道に神経質になっており、NY時間に入ると「交渉が急速に進展し、数時間のうちに英国とアイルランドが国境問題で合意する可能性がある」との報道が流れポンド買いを誘発している。ただ、英政府は、「アイルランドの国境問題でまだ合意していない」とも述べていた。ただ、全体的にはポンド高の傾向が強い。 ポンドドルは1.34ドル台後半、ポンド円は152円台に上げ幅を拡大している。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美
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