ポンド、離脱交渉の第2フェーズは簡単ではなさそう=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 フリン氏の有罪証言でドルが急落し、ポンドドルは1.35ドル台に戻したものの、NY時間の終盤に入って動きが落ち着くと戻り売りも出ている。しかし、今週のポンドは、EU離脱に伴う負担金で英国とEUが合意しそうだとのニュースが相次ぎ買いが加速している。ポンドドルは心理節目の1.35ドル台を回復し、ポンド円は152円台まで急伸した。

 来週以降、ポンド円は9月につけた年初来高値152.85円を試すか注目される動きとなっているが、ポンド自体がこのまま強い動きが続くと見ている向きは多くはなさそうだ。

 今回のEU離脱交渉の第1フェーズは今月中旬のEU首脳会談で合意する可能性が高いが、本当の戦いはそのあとの貿易交渉で、英国の望む結果になる可能性は非常に小さいとの見方が多い。ドイツのメルケル首相も、貿易交渉は第1フェーズとは比較にならないほど困難な交渉になるだろうと語っていた。

 今後、来年にかけポンドは更に買いづらい局面が多くなるのかもしれない。

GBP/USD 1.3492 GBP/JPY 151.33 EUR/GBP 0.8818

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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