24日のロンドン市場は、円相場がジリ安となっている。ポンドやユーロ買いが牽引する動きになっている。きょうはメイ英首相がブリュッセルでEU首脳らと離脱交渉に臨んでいる。また、独連立政権についてはSPDが話し合いに前向きの姿勢を示している。いずれも不透明感はあるものの、市場では期待感が先行しているようだ。欧州株は欧州大陸株を中心に堅調な足取りとなっている。また、ロシアとOPECが減産合意の延長に大枠で合意との関係者発言が報じられており、NY原油先物が2年超ぶりの高値水準となっている。このあとの米国市場はブラックフライデーのため株式や債券市場が短縮取引となるが、それに先立つロンドンン市場ではリスク動向はまずまずとなっている。 ドル円は序盤に111.56レベルに高値を伸ばしたあとは、111.30台でサポートされており、その後は揉み合いが続いている。 ユーロ円とポンド円は序盤に売りが先行したが、切り返して高値を更新。ユーロ円は132円割れ水準から一時132.35レベルまで、ポンド円は148.10-20レベルから148.55レベルまで上昇した。その後も底堅く推移している。ユーロ相場にとっては、政治面での期待に加えて、この日発表された独Ifo景況感指数が117.5と2ケ月連続で最高水準を更新したことも好材料だった。 カナダ円は87円台での振幅。序盤は売りが先行し87.65近辺から87.40近辺まで下押しされたが、その後はNY原油相場の上昇とともに87.65近辺に戻している。豪ドル円は東京市場で85円台に乗せたが、ロンドン序盤には84.75近辺まで下押し。その後は下げ渋り。全般に小動き。 米10年債利回りは一時2.35%近辺まで上昇。ただ、ユーロドルは1.1840付近、ポンドドルは1.3280付近までの下げに留まり、その後は買いに転じている。ユーロドルの高値は1.1875レベル、ポンドドルは1.3332レベル。豪ドル/ドルは0.76台前半、ドルカナダは1.27台前半での取引に終始。神経質さはあるものの、レンジは狭かった。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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