ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁　来年の追加利上げ、動向を確認してから

 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、連銀内でのメディアとのインタビューで来年以降の追加利上げについては、物価上昇が加速する兆候を確認したいと、慎重な姿勢を示した。
　次回12月の利上げについては支持するとしている。
　総裁は9月のFOMCでのプロジェクションにおいて、2018年中に３回の利上げ予想を盛り込んだが、今後の統計発表を受けて再点検するという意向を示した。
　総裁は賃金上昇率や求人・採用などの雇用の基調的な数字のいくつかを見ると、物価上昇にまだつながっていないと発言。インフレが制御不可能となる兆候は全く見られないとして、性急な追加利上げに慎重な姿勢を示した。
　総裁は市中金利が緩和的な状況への警戒を示し、逆イールドを招く可能性を回避するため、緩やかな利上げは実施するべきとしている。 

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