【↑】日経平均 大引け｜ 5日ぶり急反発、国内機関投資家の買い観測 (6月1日)

日経平均株価
始値　　19692.16
高値　　19887.66(13:59)
安値　　19686.32(09:00)
大引け　19860.03(前日比 +209.46 、 +1.07％ )

売買高　　17億3830万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆4665億円　(東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

　１．日経平均は5日ぶり急反発、押し目買い膨らむ
　２．前日の米株軟調も月替わりで国内機関投資家の買い観測
　３．1～3月の法人企業統計発表が全体相場に追い風となる
　４．値上がり銘柄1600超で、東証1部全体の8割の銘柄が上昇
　５．東京エレクなど半導体関連や住友不など不動産株に買い

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは20ドル安と3日続落。原油先物価格の下落や、大手金融機関が4-6月期の業績見通しに相次いで慎重な見方を示したことから売りが優勢となった。

　東京市場では前日の米国株市場が軟調だったものの、総じて買い優勢の展開となり、日経平均株価は急反発、再び2万円大台を視界に捉えてきた。

　1日の東京市場は、朝方から買い優勢の展開。米国株市場では足もとNYダウが軟調な展開をみせているものの、日経平均は前日まで4日続落と調整していたこともあって、目先自律反発狙いの買いが入った。本日は月替わりで新たな資金配分に伴う、国内機関投資家の買いも観測された。また財務省が朝方に発表した1～3月の法人企業統計で、全産業の経常利益が2四半期連続で過去最高を更新したことや設備投資も増加したなどが、全体相場への追い風となった。外国為替市場でも取引時間中は1ドル=111円台に戻すなどドル高・円安方向に振れたことで投資家心理にプラスに働いた。東証1部全体の8割の銘柄が上昇し、売買代金は活況の目安とされる2兆円を連日で上回った。

　個別では、東京エレクトロン<8035>が商いをこなして上昇、キヤノン<7751>も堅調。連日急騰のエムアップ<3661>はザラ場も含めると3日連続のストップ高となった。ｅｎｉｓｈ<3667>も値幅制限いっぱいに買われた。日本電産<6594>、信越化学工業<4063>が高く、住友不動産<8830>など不動産株も値を上げている。このほか、リンクアンドモチベーション<2170>、オハラ<5218>、グリー<3632>なども物色人気となった。
　半面、任天堂<7974>が売りに押され、リクルートホールディングス<6098>も冴えない。パーク24<4666>が急落したほか、住石ホールディングス<1514>、スズケン<9987>なども値を下げた。ジャパンディスプレイ<6740>軟調、山一電機<6941>、三井海洋開発<6269>なども安い。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、セコム <9735> 、キヤノン <7751> 、信越化 <4063> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約52円。うち26円は東エレク1銘柄によるもの。
　一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、ユニファミマ <8028> 、ファストリ <9983> 、アルプス <6770> 。押し下げ効果は約13円。

　東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は鉱業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)倉庫運輸関連、(3)金属製品、(4)陸運業、(5)その他金融業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉄鋼、(3)その他製品、(4)証券商品先物、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△日本アクア <1429> [東証Ｍ]
　11.25％を上限に自社株買いを実施。
△グリー <3632> 
　クレディ・スイス証券が投資判断「中立」に格上げ。
△エムアップ <3661> 
　｢乃木坂 46｣の事前登録サイトで新規追加キャンペーン開始。
△ｅｎｉｓｈ <3667> 
　東証が信用規制解除。
△システム情報 <3677> [ＪＱ]
　「IT経営注目企業2017」に選定。
△ＤＬＥ <3686> 
　子会社W TOKYOがマイナビと資本業務提携。
△はてな <3930> [東証Ｍ]
　今期経常最高益予想を30％上乗せ。
△オハラ <5218> 
　車載カメラレンズ用光学ガラスを開発。
△ＦＣＨＤ <6542> [ＪＱ]
　今期経常を一転15％増益・最高益に上方修正、配当も8円増額。
△キヤノン <7751> 
　1.3％を上限に自社株買いを実施。

▲パーク２４ <4666> 
　上期経常は一転8％減益で下振れ着地。
▲堀田丸正 <8105> [東証２]
　東証が信用規制。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ｅｎｉｓｈ <3667> 、(2)エムアップ <3661> 、(3)フォーカス <4662> 、(4)コロムビア <6791> 、(5)ＧＭＯクラウ <3788> 、(6)日本マイクロ <6871> 、(7)Ｃ＆Ｒ <4763> 、(8)レック <7874> 、(9)ＬＩＮＫ＆Ｍ <2170> 、(10)ケイアイ不 <3465> 。

　値下がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)パーク２４ <4666> 、(3)マーベラス <7844> 、(4)エイチワン <5989> 、(5)エフオン <9514> 、(6)ネクシィーズ <4346> 、(7)スズケン <9987> 、(8)住石ＨＤ <1514> 、(9)ネオス <3627> 、(10)Ｓタカミヤ <2445> 。

【大引け】

　日経平均は前日比209.46円(1.07%)高の1万9860.03円。ＴＯＰＩＸは前日比17.77(1.13%)高の1586.14。出来高は概算で17億3830万株。値上がり銘柄数は1620、値下がり銘柄数は309となった。日経ジャスダック平均は3193.63円(25.09円高)。

［2017年6月1日］

株探ニュース

• 本日の【株主優待】情報 (18日引け後 発表分)
  市況

  NEW

  04/18(木) 19:50
• 本日の【自社株買い】銘柄　(18日大引け後 発表分)
  市況

  NEW

  04/18(木) 19:20
• 日経225先物：18日19時＝140円安、3万8030円
  市況

  NEW

  04/18(木) 19:00
• 株価指数先物【引け後】　75日線までの調整を経て自律反発の動き
  市況

  NEW

  04/18(木) 18:31
• 【↑】日経平均 大引け｜ 4日ぶり反発、朝安も半導体関連を中心に切り返す (4月18日)
  市況

  NEW

  04/18(木) 17:59