ドル売り優勢 ドル円は一時112円を割り込む 北朝鮮や税制改革へ不安も=NY為替前半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となっている。きょうは主な米経済指標の発表もなく、手掛かり材料に乏しい中、米国債利回りが下げておりドルを圧迫している。米国債利回りについては、北朝鮮のミサイル発射実験への警戒感が圧迫している模様。きょう10月10日は朝鮮労働党創建72周年の記念日にあたり市場でも警戒感が高まっていたが、いまのところがミサイルの発射実験はない。ただ、市場には不透明感が根強いようで、警戒を解く様子はないようだ。

 また、トランプ大統領の税制改革への不安感も出ているようだ。トランプ大統領と米共和党の重鎮コーカー上院議員とのツイッター上での舌戦が繰り広げられている。共和党は上院で過半数を獲得し与党ではあるもののその差は小さく、オバマケアの代替法案のときもそうだったが、2人以上造反すると、法案が通らない。コーカー議員は次の選挙には出馬せず引退を表明しているが、任期は2019年1月まで続く。

 ドル円は下値模索の展開となり、一時112円を割り込む場面も見られた。ただ、200日線と21日線が混在する111.90/00水準がサポートなり、112円台はいまのところ維持している。

 一方、ユーロドルは1.18台を回復。カタルーニャ自治州の議会が欧州時間の夕方に開催されるが、プッチダモン州首相がそこで独立宣言をするかどうか注目される。カタルーニャ自治州ではここにきて、独立反対の違憲も出始めているようだ。

 なお、IMFが世界経済の見通しを発表していたが、米国の17年の見通しは2.2%に上方修正されていた。特に為替市場の反応は限定的。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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