きょうも前日と同じ展開　期末を通過してからか＝ＮＹ為替チェック

　ドル円は112.65付近で推移している。きょうも前日と同じ展開が見られている。東京時間にはドル買いが優勢となり、一時113円台を再び回復した。

　先週のＦＯＭＣや、今週のイエレンＦＲＢ議長の講演を受けて、米利上げ期待が高まっている。また、前日発表のトランプ大統領と議会共和党指導部の税制改革案も概ね、事前に伝わっていた通りだったものの、法人税減税は２０％と、市場もまずまずの捉え方をしているようだ。

　しかし、あくまでホワイトハウスと議会共和党指導部の案の段階であって、成立できるかどうかはまだ未知数。ヘルスケア法案の混乱を見れば分かる。同じ共和党内でも意見の相違があり、それがそのまま議場に持ち込まれる。与党内で事前に合意してから望む日本の国会とは少し違うところ。

　ただ、ドル円は113円台に入ると戻り売りも観測されており上値も重い。期末絡みの実需売りも観測されているようだ。一方、ＮＹ時間に112.50水準を試すものの、押し目買いも入り、前日同様にサポートされている。

　本格的な動きは期末を通過してからということになるのかもしれない。

USD/JPY　112.67

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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