日経平均株価 始値 19615.96 高値 19628.40(09:02) 安値 19479.40(10:36) 大引け 19508.25(前日比 -183.22 、 -0.93% ) 売買高 15億9579万株 (東証1部概算) 売買代金 1兆7369億円 (東証1部概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は4日ぶり反落、北朝鮮リスク再燃 2.北朝鮮の核実験強行で、米国との軍事衝突を懸念 3.1ドル=109円台のドル安・円高も、見送りムード助長 4.有事リスクで米株高効果も消え、9割の銘柄が下落 5.売買代金は1兆7000億円台と2兆円を大きく下回る ■東京市場概況 前週末の米国市場では、NYダウは39ドル高と4日続伸。市場予想を下回る雇用統計を受け、利上げ観測が後退し買いが優勢となった。 週明けの東京市場では北朝鮮が核実験を強行したことを受けて朝方から大きく売り優勢に傾き、押し目に買い向かう動きも限定的。日経平均株価は一時1万9500円を下回る場面があった。 4日の東京市場は、終始リスク回避の売りにさらされる格好となった。前週末の米国株市場では発表された米雇用統計が市場予測を下回り、金融政策の緩和的スタンスが続くとの見方が株価の押し上げ要因となったが、この流れを東京市場は引き継ぐことはできなかった。3日に北朝鮮が核実験を強行したことで、米国との間で武力衝突が起こる可能性が意識され、主力株中心に広範囲に売りがかさむ格好となった。マティス米国防長官が「大規模な軍事的対応で臨む」と発言したこともあって、一部の個別株を除き押し目に買い向かう動きも限られた。外国為替市場では1ドル=109円台後半へと円高が進行、これも投資家心理を悪化させる背景となった。東証1部の9割に相当する1824銘柄が下落、売買代金は1兆7000億円台と活況の目安とされる2兆円を大きく下回った。 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。キーエンス<6861>、住友金属鉱山<5713>も冴えない。メディカル・データ・ビジョン<3902>、アクリーティブ<8423>が急落したほか、TYK<5363>、レナウン<3606>、北の達人コーポレーション<2930>などの下げも目立つ。サンケン電気<6707>、ルック<8029>、GSIクレオス<8101>なども商いを集めるなか売りが優勢に。 半面、主力大型株のなかで逆行高をみせたのがSOMPOホールディングス<8630>だ。スズキ<7269>、日野自動車<7205>も堅調だった。内田洋行<8057>が急騰、石川製作所<6208>も値を飛ばした。サニックス<4651>、日新電機<6641>も高い。このほか、システナ<2317>が大幅高に買われた。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はスズキ <7269> 、日産化 <4021> 、SOMPO <8630> 、日野自 <7205> 、コムシスHD <1721> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約7円。 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、日東電 <6988> 、KDDI <9433> 、ファナック <6954> 、ユニファミマ <8028> 。押し下げ効果は約46円。 東証33業種のうち上昇は空運業、石油石炭製品、保険業の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)ゴム製品、(2)鉱業、(3)輸送用機器、(4)その他製品、(5)機械。一方、下落率の大きかった5業種は(1)ガラス土石製品、(2)繊維製品、(3)海運業、(4)医薬品、(5)鉄鋼。 ■個別材料株 △SHIFT <3697> [東証M] ソフトウエア脆弱性診断で成果報酬型サービスを開始。 △システムズD <3766> [JQ] 近鉄エクス傘下のシステム受注を引き続き評価。 △プロト <4298> [JQ] 「楽天市場」で初の中古車専門モールを運営開始。 △スパンクリト <5277> [JQ] 上期経常を2.5倍上方修正、通期も増額。 △石川製 <6208> 3日の北朝鮮核実験受け防衛関連への短期資金流入が加速。 △日野自 <7205> クレディ・スイス証券が投資判断を「アウトパフォーム」に格上げ。 △日本MDM <7600> 人工関節などの堅調推移による好業績を評価。 △内田洋 <8057> 3.97%を上限に自社株買いを実施。 △SOMPO <8630> ドイツ証券が「バイ」継続。 △リリカラ <9827> [JQ] 配当実施求め個人投資家が5%超保有。 ▼伊藤園 <2593> 第1四半期営業利益は3.1%減の63億円。 ▼Gunosy <6047> [東証M] 三菱UFJMS証券が「中立」に格下げ。 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)内田洋 <8057> 、(2)システナ <2317> 、(3)エコナック <3521> 、(4)石川製 <6208> 、(5)ノーリツ鋼機 <7744> 、(6)アルコニクス <3036> 、(7)大阪工機 <3173> 、(8)日本MDM <7600> 、(9)イノテック <9880> 、(10)安永 <7271> 。 値下がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)MDV <3902> 、(3)アクリティブ <8423> 、(4)トーセ <4728> 、(5)TYK <5363> 、(6)EPS <4282> 、(7)ライドオンE <6082> 、(8)リニカル <2183> 、(9)レナウン <3606> 、(10)遠藤照明 <6932> 。 【大引け】 日経平均は前日比183.22円(0.93%)安の1万9508.25円。TOPIXは前日比16.04(0.99%)安の1603.55。出来高は概算で15億9579万株。値上がり銘柄数は153、値下がり銘柄数は1824となった。日経ジャスダック平均は3418.74円(34.74円安)。 [2017年9月4日] 株探ニュース
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