米政府機関閉鎖より壁建設の方がコスト低いとの見解も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の終盤に入ってドル円は110.40近辺と本日の高値圏で推移している。前日のNY市場からの流れを引継いできょうはドル買戻しが優勢となる中、ドル円も心理的節目の110円台を回復している。伸び悩む場面も見られたものの、110円台はしっかりとい維持しており、リバウンド相場への期待もうかがわせる動きではある。

 北朝鮮問題も然ることながらドル円にとって目先の懸念事項の一つに米債務上限引き上げ問題がある。トランプ大統領が自身の公約であるメキシコ国境に建設する壁の予算を盛り込むまでは政府機関閉鎖も辞さない構えを示しており、市場には懸念が広がっている。

 ただ一部からは、政府機関閉鎖よりは壁建設のコストの方が低いとの見解も出ている。S&Pのエコノミストの試算によれば、政府機関閉鎖の場合の1週間あたりのコストは少なく見積もっても65億ドルに及ぶとしている。第4四半期のGDPを0.2%ポイント押し下げる可能性があるという。

 一方で壁建設のコストは80億~120億ドルとも言われ、政府機関閉鎖の2週間分に相当するとしている。

USD/JPY 110.43 EUR/USD 1.1888

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。