ユーロ、あくまで調整の範囲との見方根強い 景気回復が域内全体に広がる=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の午後になってユーロドルは戻り売りが優勢となっており、一時1.18台に下落する場面も見られた。前日のNY時間以降の流れを引継いで、きょうもドルの買い戻しが優勢となる中、ユーロドルは上値の重い展開となっている。しかし、1.18台に入ると押し目買いも見られている状況。今回の動きはあくまで調整の範囲との見方は根強く上値期待は依然として強い。

 前日のユーロドルは心理的節目の1.20台に上昇した。このままユーロ高が続くとインフレ鈍化懸念も強まりECBも悩ましいところではある。1.20はECBにとってもポイントとの見方もあるが、ただ市場では、ECBがユーロ高けん制に何らかの具体的なアクションを起こすまではユーロ買いは続くとも見られている。

 なお、きょうは欧州委員会から域内の7月の景況感指標が発表になっていたが、2007年以来の高水準に上昇していた。特にイタリアの景況感の上昇が目立っており、景気回復が域内全体に広がっていることが示されている。

 来週か10月になるかは未知数だが、ECBが出口戦略の来年開始で打ち出してくる可能性は濃厚だ。

EUR/USD 1.1899 EUR/JPY 131.33 EUR/GBP 0.9203

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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