毎年8月末の世界的な注目行事、ジャクソンホールでの経済シンポジウムが 今年も24日から26日の日程で実施されます。 (24日は晩餐会のみなので、実質は25日、26日の二日間) カンザスシティ連銀が世界各国の中銀総裁や要人を招いて行う同シンポジウム。 今後の金融政策動向について、中銀が市場へアピールする場としても利用されており 注目を大いに集めるイベントとなっています。 具体的なプログラムは現地時間(米国中部標準時)24日午後6時(日本時間25日午前9時)に発表されます。 とはいえ、ある程度はわかっており 2年連続での出席となるイエレン議長は25日午前8時(日本時間同午後11時)より講演の予定。 3年ぶりに出席するドラギECB総裁も同日に講演を行う予定となっています。 イエレン議長の講演テーマは「金融の安定」の見込みで 利上げについての言及はあまり期待できないところもあります。 ただ、バランスシートの縮小に関しては、 中銀の信頼性と密接な関係があるだけに、 言及が期待されるところ。 9月のFOMCでのバランスシート縮小開始をはっきりと示唆してくると ドル買いの動きも期待されるところ。 今後の利上げ動向についても、発言があるかどうかはともかく 何らかの示唆があるのではとの期待はあります。 ドラギ総裁に関しては 現状12月が期限となっている資産買い入れプログラム(QE)について 9月にもと期待されるテーパリングの開始決定に向けて 今回のジャクソンホールが市場へ姿勢を示すいい機会ではという期待がありました。 しかし、関係者筋からの情報として 今回のジャクソンホールでは新たな金融政策についての発言を行わず シンポジウムの共通テーマである 「力強いグローバル経済の促進」についての話を行うと報じられており 期待は薄いようです。 議長は秋のECB理事会で今後についての議論と決定を行う姿勢を示しています。 まずはテーパリングからで、開始後相当期間現状の低金利維持という姿勢は示されていますので 9月のEBC理事会で議論が行われる見込みで それまでは市場に予断を与えるような発言を控えてくる意向のようです。
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