●夏枯れ相場の中、個人投資家と海外投資家の売りに対して、自己売買と投資信託が買い受ける 東証が10日に発表した8月第1週(7月31日~8月4日)の投資部門別売買動向によると、日経平均株価が2万円を挟んだ狭いレンジでの値動きが続き夏枯れ相場の商状となったこの週は、個人投資家が2週ぶりに売り越した。売越額は1401億円だった。海外投資家は2週連続で売り越したものの、売越額は295億円と前週の1282億円から大幅に減少した。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行部門も2週連続で売り越したが、売越額は64億円にとどまった。 一方、証券会社の自己売買部門が2週連続で買い越し、買越額は前週比2.5倍の634億円と大幅に増えた。投資信託部門は2週ぶりに買い越し、買越額は1135億円に膨らみ部門別トップとなった。 夏枯れ相場の中、個人投資家と海外投資家の売りに対して、自己売買部門と投資信託部門が買い受けた格好だ。 ■投資部門別売買代金差額 (7月31日~8月4日) 東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全52社)] ※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し 海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 ) 8月 ――― 第1週 ▲295 ▲64 ▲1,401 [ ▲1,598 196 ] 19,952円 ( -7 円) 7月 ――― 第4週 ▲1,282 ▲79 529 [ ▲172 702 ] 19,959円 ( -139 円) 第3週 861 518 ▲953 [ ▲1,433 480 ] 20,099円 ( -19 円) 第2週 1,732 273 ▲1,488 [ ▲1,799 310 ] 20,118円 ( +189 円) 第1週 ▲15 2,124 ▲710 [ ▲1,247 536 ] 19,929円 ( -104 円) 6月 ――― 第4週 115 1,615 ▲1,515 [ ▲1,764 248 ] 20,033円 ( -99 円) 第3週 ▲92 1,259 ▲2,189 [ ▲2,330 141 ] 20,132円 ( +189 円) 第2週 ▲2,065 47 550 [ ▲387 938 ] 19,943円 ( -70 円) 第1週 ▲354 ▲557 ▲43 [ ▲864 820 ] 20,013円 ( -164 円) 5月 ――― 第5週 4,282 ▲522 ▲3,217 [ ▲3,161 ▲55 ] 20,177円 ( +490 円) 第4週 220 405 ▲792 [ ▲1,205 412 ] 19,686円 ( +96 円) 第3週 301 17 166 [ ▲839 1,006 ] 19,590円 ( -293 円) 第2週 5,602 ▲1,287 ▲5,100 [ ▲5,027 ▲73 ] 19,883円 ( +438 円) 第1週 1,583 ▲144 ▲1,877 [ ▲1,503 ▲374 ] 19,445円 ( +248 円) 4月 ――― 第4週 2,849 ▲6 ▲4,448 [ ▲3,469 ▲978 ] 19,196円 ( +575 円) 第3週 2,770 ▲193 ▲883 [ ▲706 ▲176 ] 18,620円 ( +285 円) 第2週 1,027 ▲10 ▲508 [ ▲621 112 ] 18,335円 ( -329 円) 第1週 908 ▲633 3 [ ▲145 149 ] 18,664円 ( -244 円) ※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。 ※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。 株探ニュース
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