ポンドも急落 離脱交渉難航なら英中銀は現状維持も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 朝方発表になった米雇用統計が予想を上回る内容となったことから為替市場ではドル買いが強まっており、ポンドドルも利益確定売りが強まっている。一時1.3025付近まで下落し、前日の英中銀金融政策委員会(MPC)を受けての下落とあわせて2日間で200ポイント急落。

 本日の21日線は1.3040付近に来ているが、現在はその付近での推移となっており、来週以降の動きが警戒される値動きではある。

 なお、ポンド円はドル円の上昇が相殺し、144円台半ば付近での上下動に留まっている。目先は7月下旬に付けた安値144円ちょうど付近が下値サポートとして意識。

 前日の英中銀インフレ報告で英中銀は成長見通しや賃金見通しを下方修正するなどハト派な見解を示していたが、英EU離脱交渉の影響自体についてはいまのところ中立で見ているようだ。その一方で企業や家計は楽観的に見ているところもある。

 この状況に市場の一部からは、「英EU離脱交渉が難航するようであれば影響はかなり大きい。英中銀は政治から目を離せず、不透明感が完全に払拭されるまでは、金融政策は現状維持される」との見方も示されていた。

GBP/USD 1.3027 GBP/JPY 144.35 EUR/GBP 0.9023

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。